【48】うまくいかない時は、やり方ではなく、あり方を見直してみる
達成したい目標、実現したい夢に向かって日々、頑張っているけれど、どうもうまくいかない…。
そういう時、やり方を変えてみるのは常套手段ですが、実は、変えるべきは、やり方ではなく、あり方である、というケースも多々あります。
もちろん、うまくいかない原因は一つとは限らず、そもそも目標に無理がないか?実現したいと思っている夢は心からの望みか?「このくらいの時間で達成できるはず」といった思い込みで結果を判断していないか?など、考慮したい要素はいくつもあります。
ただ、あり方というのは、あらゆる結果の土台になるので、理想のあり方でいれているか、見直してみるに越したことはありません。
では、理想のあり方とは具体的にどういうことを指すのでしょう? そして、あり方はどのように目標達成や夢の実現に関係するのでしょう?
動作学のレンズを通して見ていきましょう。
同じやり方をしてもあり方で結果が変わる
何度かお話してきたことですが、目に見える変化というのは、必ず(1)プログラム (2)機能(3)構造という順に起こります。(参考記事【45】)
これを、もう少し馴染みやすい概念にすると以下のようになります。
(1)プログラム=Being(あり方)
↓
(2)機能=Doing(やり方)
↓
(3)構造=Having(結果)
ここで重要なのは、「Being=あり方」をもとに「Doing=やり方」が積み重なって、「Having=結果」が創造される、ということ。
イメージとしては下図のような感じで、全ての土台はBeing(あり方)にあるのです。
全ての土台がBeing(あり方)にあるということは、この土台が違えば、同じDoing(やり方)を積み重ねても、最終的に得るHaving(結果)は異なる、ということでもあります。
言い換えると、同じことをやっても、結果は★と◼️というふうに違ってくるということで、その違いは、土台のあり方によるんですね。
このことから、いろいろなやり方を試みているのに、なかなかうまくいかないという時は、やり方ではなく、あり方を見直してみるといい、と言えるんです。
理想のあり方=いい気分であること
あり方を見直す、というと、心を清く正しく保って、全てに感謝して…というように聖人君子を目指すような響きがありますが、そんなことはありません。
動作学のレンズを通して見れば、あり方とはシンプルに、今どんなインプット・プロセス・アウトプットが行われているか。
その観点で言うと、インプット・プロセス・アウトプットの循環が、生命のシステムのパワーを最大限に使える状態にあるのが理想のあり方と言えるんです。
ちょっと難しく書いてしまいましたが、要は、このマガジンで何度もお伝えしている「今、いい気分が出てくるようにする」ための選択と実践をひたすら心がければいいということ。
つまり、「今、自分は何をやりたいのか(何をしたら気分が良くなるのか)」を問うて、できる範囲で実践して、自分がいい気分の状態であるというところが出発点。その気分のいい状態(Being)で目標達成のための行動(Doing )をすれば、いい気分の結果(Having)が創造される、ということなんです。
ただ、一つ意識しておきたいのは、「今、いい気分になるようにする」ことを心がけていく中で、おそらく、「いつも似たようなことで腹を立てるな」とか、「また同じところでつまづいているな」というようなパターンに気づく可能性がある、ということです。
パターンに気づいたら、それは、いい気分になるためにあなたの周りの環境を変えるだけではなくて、あなた自身を変えた方がいいというサインだと捉えていただきたいのです。
そう。自分をいい気分の状態にするためには、外側の環境を変えるだけでなく、自分を変える必要が必ず出てくるんですね。
自分を変えるというと、ちょっとわかりづらいですが、動作学のレンズを通せば、インプットの質と量、そしてプロセスを見直せばいい、と答えは明解です。
インプットの質と量、プロセスを見直す…とてもシンプルで地道なことですが、そのシンプルで地道なことに丁寧に取り組んだとき、あなたのあり方が根底から変わって、人生で起こること(Having)も大きく変わっていくのです。
(関連記事:インプットを見直すことについて【22】 【23】 【24】 )
(関連記事:プロセスを見直すことについて【27】 【28】 【29】 【30】)