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一流の指導法〜コーチングとは〜

皆さんは他人に指導するのは得意ですか?他人のお世話なんて時間の無駄と思っていませんか?そんなあなたは生まれ変わるチャンスです。
なぜなら、他人を指導するということは「自分自身の成長」に繋がるからです。

一緒に指導法を学び、自分も成長していきましょう!

指導ってなんなのだろう

指導と言っても色々ありますね。
自分の子供への躾も指導ですし、スポーツや勉強も指導ですね。
監督という立場から子供たちへの指導、大学に行ってサークルの後輩への指導、会社で後輩への指導等色々あると思います。

昨日、侍JAPANのヘッドコーチであった白井一幸氏の本を紹介しました。

※ポイント50%還元中です。

侍JAPANではメンタルコーチングが非常に需要だったようです。
今日は白井氏のコーチング論について学びます。
基本的にはプロ野球選手のような最低限のレベルがある人たちへの指導法となります。しかし、色々な立ち位置でも使える内容だと思います。

コーチングとは?

コーチと聞くと、手取り足取り教えることを想像するのではないでしょうか?しかし、それはティーチングだそうです。
日本人の想像する「指導」とは基本的にティーチングなのです。

それに対して「コーチング」とは、指導対象を「目的地」へ連れて行く。ということになります。
侍JAPANの日本一も「夢や元気、勇気を与えるプレーをし、野球の楽しさ、素晴らしさを次世代に伝えること」という目的とそれを為すための目標「世界一」が選手全員で共有できていたから達成できました。
その目的を為したのがメンタルコーチングでした。

今日はそのコーチングについて見ていきます。


なぜコーチングが必要なのか?

①チームメンバー全員が共有する目的・目標を明確にする
②目的・目標に向けてメンバー全員が自分の役割と責任を認識する
③関わる人になる

こちらが侍JAPANのチームビルディング3本柱です。繰り返しになりますが、侍JAPANの世界一をもたらしたのは「目的・目標の共有」でした。
そしてそれは組織として成長しするために必要なものです。
白井氏は一人でも関わらない人が出てくるとその組織はダメになると言います。
そして共有が成されたうえで、1人1人が組織のために頑張ることで自分自身も成長できると言います。
そうです。コーチングは「目的・目標の共有」のために必要なのです。
そして高い「目的・目標」があることで1人1人が自主的に何をしないといけないのか?と考えるように持って行くのもコーチングです。

やる気を出させる

プロ野球の世界に飛び込んでくるのは当然ながら優秀な選手たちです。しかし、そんな優秀な選手たちでもプロの世界では怖気付き、やる気を失うこともあるそうです。
また指導者が熱血過ぎて多くの練習を課しすぎると、選手も人間なのでサボりたくもなる。そして指導者がそれを叱り、ペナルティを課す。選手はさらにやる気を失くすという悪循環に陥ることがあります。

コーチの最も大事な仕事が「やる気を引き出す」です。そしてやる気を引き出すのに必要なものが「目的や目標」です。
人は強制的にやらされるとやる気を失くす生き物です。ですので自分から「やりたい」と思うようにもって行くことが必要です。自分で目的意識をもってのトレーニングは身体が勝手に動くものです。

目標設定

全章でやる気を引き出すためには目標・目的が必要と書きました。
実際、スーパースターの驚異的な記録の裏には「天才は高みに登る階段を見せない」と言われるほど適切な目標設定が何十段と階段が隠されているそうです。

適切な目標設定かどうかは5項目でチェックされているそうです。
①具体的な目標か
②計測可能な目標か
③達成可能な目標か
④現実的な目標か
⑤期限を区切った目標か

こうしてできた目標を朝に確認し、行動に移し、夜に反省と翌日の予定を確認を実施。これが一連の流れになるようです。

選手にやる気が起こらないのは遠過ぎてよく見えない目標に向かおうとするからで、余りに遠過ぎてどうしていいのかわからないからだそうです。
確かにその通りです。

自信をつけさせる

よく「成功体験が自信を生む」と言います。しかし、白井氏はそれを錯覚だと言います。
引用します。

自信とは結果が出たから持てるものではなく、結果を出すために試合に臨む前に持っておくべきものなのです。「成功体験=自信」ではなく、「自信=成功」なのです。自信を持てるまで準備をして成功すれば、これでよかったのだとノウハウも身につき、更なる自信につながります。

2023年WBC侍JAPANヘッドコーチが伝える「心」の動かし方 P118/白井一幸

自信があって失敗したらどうするの?と言われそうですね。そういう反論にも全くの勘違いだと言われてます。引用します。

自信という裏付けがあれば、うまくいかなかったときはその理由を考え、次の工夫をするからです。その工夫が次の自信を生み、したがって成功の確率はどんどん上がります。つまり、「あれとこれをこんなふうに準備して絶対大丈夫と自信を持っていたのに、そのどこに盲点があったのだろう」「このミスから学んだことで次に生かせることってなんだろう」「それにはどんな工夫が必要かな」と具体的かつ冷静に思考を発展させていくことができるのです。自信という裏付けを積み上げていくことが、本当の自信につながります。やる前に自信を持っている人は、成功しようと、失敗しようと、次も自信を持っていきたいと思っています。

2023年WBC侍JAPANヘッドコーチが伝える「心」の動かし方 P119/白井一幸

「キャンプイン前にはいつも怖くなる」
これは世界のホームラン王・王さんの言葉です。そしてこれには続きがあります。
恐怖を克服するために練習するのだ
そうです。あの王さんでも恐怖があるのです。あの王さんも人間なのですね。王さんですら怖いなら自分たちだって恐怖を感じて当たり前!と思えそうですね。

トッププロゴルファーのジャック・ニクラウスはピンチに陥ったとき「おい、ジャック君は何度だってピンチを切り抜けてきたじゃないか。だから今度も大丈夫、きっとうまくいく」と自分に言い聞かせていたそうです。

自信とはそのまんま自分を信じること。
自信を持つことが世界的な成功につながった事例です。

「頑張れ」は言ってはだめ

子供を呪う言葉として「頑張れ」が挙げられてるのは有名になったのではないでしょうか。
※ちなみに「ダメ」「早く」「頑張れ」が三大禁句らしいです。

ちなみに大人にもだめだそうです。
「頑張れ!」と言われると現状頑張っていないように感じるようです。

これには私も実体験があります。
母が生死の境を彷徨っていた頃、退職も決まっておりできることはしようとやっていたのですが、トップから「頑張ってください」というチャットが来ました。この瞬間私の心は折れました。

上に関してなぜ?と聞かれます。いや、言語化なんてできません。
ただ目一杯のメンタルの中でできることをやろうとしていた中で言われたら心が折れたのは事実です。

長くなりました。今回でコーチング終わる予定でしたがまた明日継続します!

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