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映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』を観た

妻役の主演女優はめっちゃ嫌がったらしい(当たり前)

『ドント・ウォーリー・ダーリン』を観た。

 今日、何を観るか悩んでいたら、嫁が「これに決めた〜!」とマイリストから選んだので鑑賞。調べてみると、快作『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で監督デビューしたオリヴィア・ワイルドの作品なんだとか。

 感想はと言うと、う〜ん。色使いやカメラワークは、めちゃくちゃ可愛いし凝ってる! 古き良き理想のアメリカ像と言う感じで、小物から車まで全てオシャレ。先日、デイヴィッド・ホックニー展に行ったんだけど、そこに描かれていた西海岸の絵画たちに通じるな〜と思った。ポップで明るい。加えて、サブリミナル的に出てくる悪夢みたいな映像も非常に印象的。しかしながら、ストーリーは、かなり冗長な気がした。自分が割と大人向けSF作品好きなので、やり尽くされている世界観のように感じる。その割に序盤の説明尺が無駄に長く、最後の方に行ってもそれに耐え得るどんでん返しの強固さが無い。フリが長い割にボケの破壊力が無いコントを見ているみたいだった。『ブラックミラー』が60分弱〜90分ぐらいで似たような内容をコンパクト且つカッチリまとめているので、どうしても比較してしまうな〜。オリヴィア・ワイルドの「女性の逞しさ」や「内に秘めた想い」と言ったメッセージは、本作でもひしひし伝わってくる。ただ、その気概が伝わってくるからこそ、スリラー・サスペンス要素やSF要素をつまみ喰いしている粗が余計に目立つ。勿体無い。このメッセージ性を前面に押し出したいなら無理にこの設定にする必要は無いし、この設定が確実に必要なのであればもっとガッツリ作ってほしい。

 と言うことで、気になる所が多い作品でした。惜しいなあ。次作に期待ですね。ちなみに、マイリストから本作を選んだ嫁は、最後の30分ほぼ寝てました。なんでやねん!!!!!!!

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