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映画『グランツーリスモ』を観た

キャパが実在していたら映画化で揉めそう

『グランツーリスモ』を観た。

 自分の家は、基本的にゲームは任天堂派だった。そのため、実家にプレステが無く、『グランツーリスモ』はゲームセンターでしかプレイしたことがない。『湾岸ミッドナイト』と『グランツーリスモ』やりますよね〜。そんなにわかだけど、映画の評判が良かったので、めちゃくちゃ気になり、鑑賞した。

 率直にかなり面白かった。と言うのも、漫画過ぎたから。闘志を胸にアンダードッグから成り上がる主人公、トラウマを抱えながらも主人公に魅せられ熱を帯びるトレーナー、金持ちで嫌味なライバル……と全てのキャラクターが少年誌っぽい。加えて、アカデミーで仲間たちと切磋琢磨する様子や、挫折から強くなっていく王道のストーリーも、コミックスのページをめくるみたいにワクワクする。そもそもゲームプレイヤーから本当のカーレーサーになること自体、本来であればかなりフィクショナリーだしね。観れば観るほど、鼓動が高鳴った。とは言え、脚色も多い。まあ、そりゃ事実ベースだとしても、ここまで出来上がっていたら、流石におかし過ぎるもんな〜。ただ、そんな展開でも説得力を持つ理由は、ヤン・マーデンボローの人生の厚みとニール・ブロムカンプ監督のリアルへの拘りがあるからこそ。あれでレースシーンがCGじゃないのマジですごい。普通、グリーンバックだろ。

 映画に新しさを求めるタイプの人にはまったくオススメ出来ませんが、ベタでも楽しめる人なら余裕で面白い作品って感じでした。あと、自分のようにゲームをほとんど体験していなくても、全然観られます。余裕です。でも、シリーズのファンなら、効果音とかBGMでもっと胸が熱くなるんだろうな〜。いいな〜。そう言えば、海外のレビューだと「こんなんソニーのプロモーションビデオじゃん」って言っている批評家が居るらしいけど、「そりゃそうだろ」と思いました。

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