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耳鳴り潰し76

「ウルトラマンジード」第16話「世界の終わりがはじまる日」でついにベリアルが復活し、息子が大興奮する。

参考:「怪獣詩集4 ウルトラマンベリアル」

 息子であるウルトラマンジードとの親子喧嘩、泥まみれになってお互い黒く染まっていく戦いが良かった。しかしベリアルの数ある派生の中でも、今回後半に出てくる「キメラべロス」だけは息子は「下半身が太すぎる」といって嫌っている。次の話を息子が見ている間、私は洗濯物を干していたのだが「すげー、かっこえー!」という声が聞こえていた。ジードたちがベリアルを倒していたようだ。

 そしてこのシリーズの構成が乙一だったことに今更気付く。脚本の安達寛高というのも乙一の別名義である。

「劇場版 おいしい給食 卒業」も子どもたちと観終える。エンディングテーマが流れ始めたところで娘が止めようとしたので「最後まで!」と言って娘を止めた。結果、子どもたちは気持ちよく歌っていた。

 息子とレゴで遊んでいる、悪者に連れ去られる設定の最中に、以前話した「無人島で食料にされるアホウドリ」の話を息子が思い出す。

吉村昭「漂流」の、その後の詳細も教える。アホウドリを食料としていた漂着者だったが、季節が変わるとアホウドリは島を出て行ってしまい、食料が尽きて犠牲者が出た。翌年島に戻ってきたアホウドリを、今度は干物にして食料を備蓄して、生き延びることに成功した。最終的には、海から流れ着く難破船の欠片を組み合わせて船を作って、島を脱出したんだ、というところまで教える。自分でも「漂流」の細部を結構覚えていることに驚く。

 生成画像絵本シリーズに、「本を読むカラスたち」追加。

 文章量を減らしている。こちらの話をフィードバックして、シロクマ文芸部向けの作品にも生かして、今書いている。

 AIに話のアイデアを出させても一向に面白いアイデアが出てこないのは、「一般受けを狙って、全方位に向けた提案をしているようで、全てにおいて平均的な話しか出してこない」せいかもしれない。逆転の発想で「つまらない話を考えて」と振ってみた。むしろそっちの方が興味深い話を引き出せた。

指示:誰の心にも刺さらない話を書いて

タイトル:「青い塀の話」

山田さんの家には青い塀がありました。その青い塀は、特に何も特別なことはありません。山田さんはその塀を毎朝見て、そして通り過ぎます。彼はその塀について、特に何も感じることはありませんでした。

ある日、山田さんは友人に「青い塀がある」と話しました。友人は「ふーん」と答えました。それ以上の話はありませんでした。

月日が流れ、塀の色が少しずつ薄くなりましたが、山田さんは特に気にしませんでした。ある日、塀の前を通りかかった猫が、その塀を見て立ち止まりました。しかし、その猫もすぐに立ち去り、特に何もありませんでした。

さらに時が経ち、塀はほとんど白くなりましたが、それでも山田さんは特に気にしませんでした。そして、誰もその塀について特に何も思わないまま、話は終わりました。

 これまで出してきた凡百の平均的な話よりはずっと良いものがあがってきた。ある意味これは、絶対に自分からは出てこない発想ともいえる。
 こっちの方向でなら、これまでは「全然ダメだよ、私ならこう書く」という使い方だったのも、変わってくるのかもしれない。


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