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好きな作家が今の自分と同じ年頃に発表した作品を調べてみた

今の自分の年齢が40歳。
いろんな作家が今の自分と同じくらいの年齢に発表した作品を調べてみた。
仮に刊行が1990年だったとしても、作品が書かれたのは前年や、数年かけて連載されたものもあるので、正確ではない。
数年に一度長編を発表するタイプの作家など、ちょうどその辺りが空白期間にあたっていることもあるので、38~42歳くらいの作品も入れてあるアバウトな調べ物。
今の自分の年頃に、各作家がどんな小説を書いていたかを知るのと、次に読む作品の参考にもしようと思って調べてみた。
太宰治や芥川龍之介、中島敦の作品はない。彼らはそこまで生きていなかった。


天野純希『もののふの国』
阿佐田哲也(色川武大)『麻雀放浪記』
石川宏千花『UFOはまだこない』
稲垣足穂『山風蠱』
遠藤周作『宗教と文学』
大江健三郎(メキシコ滞在期)
金子光晴『鮫』(雑誌に発表)
ガブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』
車谷長吉『吃りの父が歌った軍歌』
後藤明生『関係』
佐藤友哉『転生! 太宰治 ファイナル コロナで、グッド・バイ』
サリンジャー『フラニーとゾーイー』
セリーヌ『夜の果てへの旅』
高橋源一郎『惑星P-13の秘密』
谷川俊太郎『うつむく青年』
多和田葉子『光とゼラチンのライプチッヒ』
チャールズ・ブコウスキー 最初の詩集『Flower, Fist, and Bestial Wail 』を刊行
筒井康隆『おれの血は他人の血』『男たちのかいた絵』
ドストエフスキー『死の家の記録』『虐げられた人々』
トルストイ『戦争と平和』
中上健次『十九歳のジェイコブ』
長嶋有『佐渡の三人』
中村文則『R帝国』
夏目漱石『虞美人草』
西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』
野坂昭如『水虫魂』『好色覚え帳』
花村萬月『ジャンゴ』『笑う萬月』
埴谷雄高『死靈 1』
日野啓三『虚点の思想』
古井由吉『女たちの家』『哀原』
舞城王太郎『キミトピア』『短篇五芒星』
町田康『爆発道祖神』
丸山健二『台風見物』
村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』
村上龍『イビサ』『長崎オランダ村』
森内俊雄『羊水花』
夢野久作『押絵の奇蹟』など
魯迅『祝福』


玄侑宗久や磯崎憲一郎など、デビュー年齢の遅い作家が入っていない。
駆け出しの頃の作品も代表作も並んでいて、調べていて面白かった。


トルストイ『戦争と平和』は二度調べたがやはりこの年齢。
この中で自分にとって重要な作品だと思うのは後藤明生の『関係』。
人と人、場所と人、物と人、出来事と人、それらの関係を書いていくことで小説は成り立っていく、と今でも思っている。


好きな作家との関係性が深まった気もした。
面白い発見があるかもしれないので、この記事を読んだ方も調べてみてはいかがでしょうか。

入院費用にあてさせていただきます。