生成画像映えする短歌・俳句集
百人一首のイメージ画像シリーズにやや飽き始め(完走はします)、他の短歌や俳句を試しているうちに、「生成画像映えする作品を探せばいい」と気付きました。
石川啄木の歌が、見事に一発で描かれたことにも驚嘆。
たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず
「これから貼る短歌のイメージ画像を描いて」としか指示してなくてこれが出てきました。
歌集や句集を本棚から引っ張り出してきましたが、加藤楸邨、西東三鬼、石田波郷といったあたりは没後70年経過していなかったので諦めました。
芥川龍之介の俳句
怪しさや夕まぐれ来る菊人形
怖い。これを書く芥川も怖い。
尾崎放哉の自由律俳句
ぴつたりしめた穴だらけの障子である
何か思ってたのと違うけれど綺麗だからよし。
種田山頭火の自由律俳句
わかれてきた道がまっすぐ
自由律俳句との相性が良さそう。
飯田蛇笏の俳句
雪山を匐ひ(はい)まはりゐる谺(こだま)かな
百人一首シリーズの際に、やたらと山を富士山化する傾向があったものの、「連山」や「雪山」ではそれがなくなる様子。実際の音の波形とは違うだろうけれど、なんだかそんな感じがうまく描かれている。
種田山頭火の自由律俳句
風の明暗をたどる
色のついた風の中に何故か浮世絵風の波が混ざってるけれど、綺麗だからよし。区切られたのは屏風絵として描かれた設定?
松尾芭蕉の俳句
朝顔は下手の書くさへあはれなり
これは「下手な絵って描いてくれるかな」と何度もリテイクしたものの、上手い絵しか描いてくれなかったという失敗例。マイナス画力(何かを見ながら描いても決して何かになってくれない)の持ち主である私からすれば、全てが上手い絵ともいえますが。
種田山頭火の俳句
うしろすがたのしぐれてゆくか
有名な句だからイメージ通り、という感じでしょうか。どの時代の人にも合うかと思います。
芥川龍之介の俳句
世の中は箱に入れたり傀儡師
今回初めて芥川の俳句に触れたけれど、好きなものが結構あった。
尾崎放哉の自由律俳句
雀のあたたかさを握るはなしてやる
今から雀を頭から食らうワイルドな俳人をイメージしていたら、綺麗な女性が出てきた。それはそれでよし。
以上10枚。
入院費用にあてさせていただきます。