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トレビアーンな玉ねぎ丸ごとホイル焼き

最近私は「玉ねぎ丸ごとホイル焼き」が好きです。

玉ねぎをアルミホイルで包んで、オーブンに入れて放っておくだけなのに、生の玉ねぎとは一線を画すようなご馳走に変身します。

その様はまるで、ちびまる子ちゃんに出てくる玉ねぎ頭の永沢くんが、一夜にして花輪くんのようにオシャレでスイートな男子に生まれ変わったかのようです。

中でも焼き上がったばかりのアルミホイルを開けた瞬間は、それはそれはいい匂いがします。

リンゴの蜜やバニラビーンズを思わせるような
甘くてまろやかな香りに、我輩は野菜であると言わんばかりの芳醇な土の香り。

焼く時のオーブンの温度は160℃くらいがおすすめです。あまり温度が高過ぎると焦げてしまいますし、低過ぎると時間がかかり過ぎて食感が悪くなってしまうからです。

大きさにもよりますが、時間はだいたい20〜30分位。

焼き加減を判断するのには多少のコツと慣れが必要ですが、人差し指と親指で押した時に、ちょっとだけ柔らかく感じるくらいの硬さになったら焼き上がりです。

そのほかにも、アルミホイルをちょっと開いて覗いてみた時に、皮の部分から蜜のような艶が出てきているかどうかというのも焼き上がりの目安になります。

もちろん、もっとトロトロの玉ねぎにしたい場合は、単純にもっと焼けばいいわけですが、私はこれくらいであげた方が適度に食感も残っていて、不自然な甘味ではなく、すっきりとした自然な甘味が味わえると思っています。

まあこれはあくまでも好みの問題ですが、私個人的にはやはり焼き過ぎは禁物です。

では次に、これをどうやって食べればいいのか。

それは、とてもシンプルで簡単です。

そうです、塩とオリーブオイルで食べればいいのです。

皮を剥いた玉ねぎに塩をパラっと振りかけて、オリーブオイルをチョロッとかければよろしい。

この時にはなるべく上質な、カリッとした食感が楽しめるような、粒子の大きな塩があるといいですね。
もちろんオリーブオイルは良質なエクストラバージンオイルに限ります。

この塩が玉ねぎの甘味を存分に引き出してくれるので、咀嚼するたびに玉ねぎの甘い汁がブシュ、ブシュッと溢れ出てきます。

そこに良質なバージンオイルのピリッとした刺激と、青みを帯びた爽やかな香り加わることによってできる、その味と香りのコントラストというのが、それはそれはもう堪らんのですね。

さらに余裕があれば、もう一手間加えることによって俄然美味しくすることができます。

まずは粗熱が取れたら皮ごと縦に真っ二つに切ります。
そしてその断面をフライパンでしっかりと焼くのです。

たったこれだけです。

するとどうでしょう、玉ねぎの甘み成分が焼かれてカラメルのような風味を纏った玉ねぎは、甘くて、ほろ苦くて、香ばしくて、ついつい花輪くんみたいに前髪をフサッとやって「トレビアーン」って言いたくなってしまうんですね。

ワインのアテにもう一品欲しいなと思った時にでも、是非試してみて下さい。

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