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Pityman『おもいだすまでまっていて』 感想の記録

Pityman『おもいだすまでまっていて』

YouTubeで無料公開されている
浅草公演版を自宅鑑賞

『スプリング・リバーブ』
『お散歩演劇 め?』『ぞうをみにくる』
これら大好きな作品に出演している
内藤ゆきさんがこちらにもご出演
and『ぞうをみにくる』のPityman
山下由さんの作・演出
これは、観ないとっ!ただ
ちょうど自分にも重なる境遇のお話なのと
やっぱり舞台演劇の映像はどうじゃろかと
構えながらも決心観てみたよ

観終わったよ。凄く良かった
本音的で本当にいいもん見ちゃった
Fire Stick TVでテレビで観たのだけどさ
テレビの前で拍手しちゃった

新井雛子さんの「姉」
内藤ゆきさんの「妹」
江原パジャマさんの「お母さん」
and 兄とハツコ(羊)

三人の時が丹念&跳躍しながら
こっそりとした幸せの風景だったり
あんなことや、こんなことをなぞって
ままならないかもしれない今を
生きてゆかねばならぬという
そんなこう、生き様
三人が愛おしいです

この作品、何が凄いって
要は場面をかなりシームレスに
跳んで、跳んでいくのだけど
それがもうほんと見事にシームレス
ともすれば混乱しそうだけど
しないのですよ。美しいです

それでだから結構な頻度で
場面が大きく変わるのだけど
暗転&転換が無いのです
要は舞台のモノモノはそのまま
ログハウスみたいな壁もそのままに
「家」や「ホテル」「新幹線の車内」
「浅草の路上」「故郷の島のどこか」
などなどになるのだけども
本当に成っているんですわ
舞台演劇はそこを頑張るもんだから
と、そういう話なのはさておき
驚くべきほどに本当にそこに映るんです
なんかびっくりしました
ヤギのハツコ、めっちゃヤギです
視覚が捉えて0.2秒目までは笑いそうで
0.3秒目からはもう全然ヤギのハツコ

凄いなぁとだからもう
時と場所を超えて公演に大拍手

内藤ゆきさん演ずる「妹」の
「どうなるん、これから…」
俺も今、だいたいそこにいますわ
綺麗事じゃ済まないけど
ままならなくても生きていこ
愛すべき記憶達を大切な仲間にして

しかし跳躍する毎にそれぞれの時を演じて
お見事ですねぇ...素晴らしいです

新井雛子さん演ずる「姉」
とても良いな。本当の姉妹のよう
三人だとアシストな役回りで
姉妹の場面、とりわけあの頃の時では
また違う像で家族に深みが増し増し
ざざ~んざざ~ん

江原パジャマさん演ずる「お母さん」
これはもう凄いので凄いです凄いな
「やっぱり妙齢の女性じゃないと...」
と最初訝しんだ私を突進で蹴散らしました
いやはや、いやはや、兄とお母さんを
あの場であんなにこんなにやるなんて
すっごい気がする、凄い...
ハツコとお母さんは必見ですね
冗談ではなく本気の意味合いで

ん-凄い作品だった
好きです、この作品良いですよ
観た方が良いと思うなぁ
定点と別のカメラも使用しているので
表情を追ったりする事も頻繁にあり
かなり観易い上に、撮影・編集の階で
作り手側の意図がとても反映されている
音声も舞台演劇の映像としては
かなりバランスもよく聴きやすいです

いつかあるかもしれない再演
片隅で楽しみにしておきます

※Youtube公開は終了(2024年4月29日現在)

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