それは本当にあなたの趣味ですか?
どうも。道楽(DORAKU)です。
あなたは彼女や彼氏の趣味、あるいは友達がはまっていた趣味に最初は関心がなかったけど、気づいたら自分も没頭していた。という経験は無いでしょうか?
そしてそれは本当に自分の趣味でしょうか?
無意識のうちに相手に合わせているだけではないでしょうか?
3者の関係を保とうとする『バランス理論』
実はアメリカの心理学者フリッツ・ハイダーによって提唱された『バランス理論』によると、人は三者以上の存在があるときに、その三者の関係性をバランスよく(+)に保とうとする心理が働くと論じております。
好きという気持ちを(+)。
嫌いという気持ちを(-)で表した場合に
3者の関係を全てかけると(+)になるという理論が『バランス理論』です。
例えば、あなたに恋人がいたとして恋人がEXILEが好きとします。
仮にあなたもEXILEが好きだった場合はあなたとEXILEの関係性は(+)。あなたと恋人の関係性は(+)、恋人とEXILEの関係性も(+)となり
(+)×(+)×(+)=(+)
となって、それぞれの関係性は良好に保たれている訳です。
逆にあなたと恋人がEXILEが嫌いだった場合も、
(-)×(+)×(-)=(+)
となり、これも共通の嫌いなアーティストで成り立つ関係性と言えます。
では逆にあなたがEXILEが嫌い、恋人がEXILEが好きだった場合はどうでしょう?
(-)×(+)×(+)=(-)
関係が(-)の関係となります。このままだと人間心理においてどうも居心地が悪く、次第にあなたはEXILEの印象を(-)から(+)に変えようと無意識のうちに受け入れ始めていきます。
この理論を『バランス理論』といいます。
敵の敵は味方は本当だった!?
この理論の面白いポイントは3者間を掛け合わせて(-)の関係になる場合は最も弱い部分が変化するという事にあります。
典型的なのは「敵の敵は味方」という理屈でしょう。
モンキー・パンチ原作の有名なアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』はご存知でしょうか?
普段は敵対している主人公のルパンと警察官の銭形警部ですが、この作品では裏の悪役である「伯爵」と闘うために、一時休戦して共闘するシーンがあります。
まさにこれも『バランス理論』で説明が出来ます。
ルパンと銭形の関係が(-)、銭形と伯爵の関係が(-)、もちろんルパンと伯爵の関係も(-)となり下記の関係性になります。
(-)×(-)×(-)=(-)
この状態はバランスが取れていません。するとどうでしょうか?
ルパンは敵対する2人を「敵の敵は味方」のように銭形警部を手に取って共闘を申し立てるのです。
変わって部分も関係性が変わるのはより気持ちが弱いほうになります。
本題に戻すと、EXILEが好きだった彼女に対し嫌いな彼氏はちょっと敬遠します。しかし彼女とEXILEを天秤にかけた時より大事な関係性はどちらでしょう?
もちろん極度に嫌でなければ大事なのは彼女になるはずです。すると彼氏の中でのEXILEに対する(-)の気持ちも徐々に(+)に変化してバランスを取り始めるという訳です。
果たして、あなたが周りから勧められた趣味は本当に自分で好きなった趣味でしょうか?
あるいは相手とバランスを保とうとして好きになった趣味でしょうか?
道楽(DORAKU)でした。
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