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君も今日からフリカエル〜ふりかえり漬けの一日を終えて #ふりかえりカンファレンス

夢の「ふりかえり」祭典

今では「ふりかえりガイドブック」の著者としてその名を轟かせる、「黄色い人」こと@viva_tweet_x さん(以下、びばさん)。

そんなびばさんが「いつか、ふりかえりについてのセッションばかり集めたカンファレンスを主催したい」といっていたのはどれくらい前のことだろう。

とにかく、その願いは成就した。商業誌の出版に続き、またびばさんはやってのけた。そのびばさんの、そして今では多くのふりかえりフリークスたちの夢の結晶ともいうべき「ふりかえりカンファレンス」が、ついに開催されたのだ。

休憩などない!

初めてタイムテーブルを見たとき、おもわず変な声が出た。

「ふりかえり&休憩だと・・・!?」

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そう、「ふりかえり&休憩」なのだ。「休憩」ではない。もっというと「休憩&ふりかえり」ですらない。あくまで「ふりかえり」が主体で、休憩はおまけだ。

これは、本気だ。本気のやつだ。

ふりかえりフリークスたちの熱狂

土曜日の朝、である。日々の労働の疲れを癒やし、ゆっくりと自分の時間を楽しむ。そんな時間帯から、実に100名以上もの人々が集結している。
そして、Zoom上には異様な光景が広がっていた。

ゲッツ!

びばさんといえば「黄色い人」という認知は界隈に広まっているが、それにしても黄色い。黄色いにもほどがある。このカンファレンス、ただごとではない。

そして実際、はじまってみるとそれは「ただごとではない」体験の連続だった。

平鍋さんによる最高のキーノートで会場が一体となり、DiscordもMiroもずっとアクティブ。そして、多くの登壇者が当たり前のようにそれらを見ながら話している。練度が高い。

セッションのあいまには「ふりかえり」が挿入され、学びの空気を逃さずにその場で真空パックしてゆく。この感覚はこれまでのカンファレンスにはなかったもので、Zoom+Discordという形で定着しつつあったオンラインカンファレンスがまた新たな次元に到達したことを感じた。

シン・フリカエリ:||

そして、今回は私自身もお話させていただく機会をいただいた。
タイトルはシン・フリカエリ。

ふりかえりをすることがオプションではなく、ふりかえりをすることがデフォルトである状態。
そこにたどり着くために超えなければいけないマンネリズム。
マンネリズムを打破する武器としての「リフレーミング」。
反復しながら熟達し、「当たり前」に向かっていく。

この時点で、発表時間の半分くらい。そのタイミングで以下のスライドを放り込んだ。

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運営の@KANE さんが「え、もう終わり?」と相当焦ったようで、ちょっと申し訳なかった笑

なぜこれを放り込んだかというと、まあ驚いてほしかったというのがかなり大きな理由ではある。しかし、それだけではない。実際にふりかえりを進めていると、どこかのタイミングで「これができていれば大丈夫だろう」と腰を落ち着けてしまうことがある。終劇してしまうのだ。

ふりかえりに終わりはない。「当たり前」化してからも、自分たちなりのカタを見つけたり、時間軸のスケールを可変にしたり、シン化の余白は存分にある。
そしてカンファレンスという場では、既にシン化を遂げている人、シン化の萌芽を見せる人、様々な尖った人材がごまんといる。だからこそカンファレンスは楽しい。

なんだけれども、実はその外側へ越境する手前。自分のチーム、隣のチーム、会社の中。互いに刺激しあい知識創造を、知の相乗効果を生み出すことができたなら、どんなにかよいだろう。

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土曜の朝からカンファレンスに参加するような熱量の高い人達の越境が、少し内向きになるだけで現場の空気は変わる。ひいては、社会全体が変わっていく。あらゆるところでふりかえりが常態化し、相乗効果が生まれてゆく、そんな「シン・フリカエリ」な世界を夢見て発表させてもらった。

もう、超楽しかった。

Fun/Done/Learn

本日のLTのトリで川口さんが話していたように、Fun/Done/Learnは国産のふりかえりプラクティスだ。そのプラクティスが、今では海の向こうにも届いている。いくつか存在したこのカンファレンスにおけるピークのひとつが、そんな日本初のプラクティスであるFun/Done/Learnを用いたふりかえりだろう。

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いや、こんな人数でふりかえりやることなんて、そうそうあるもんじゃない。
そしてその人数のほとんどがアクティブかつポジティブに参加しているなんて、「ありえない」といってもいいくらいのことだ。

そんな奇跡が当たり前に起こる、それがふりかえりカンファレンスだ。

また来年・・・来年まで待つの?

10年20年続けていきたい、少なくとも来年はやる。そうびばさんが語るふりかえりカンファレンス。確かに、これだけの熱量が生み出されるカンファレンス、やらない理由はない。

けれども、なにも1年後をまたなくてもいいのでは?という気持ちはある。Agile Tech Expoのようにminiがあってもいいのではないか。そう思ってしまうくらい、充実していて楽しいひとときだった。

次のカンファレンスまでに、私達は何度ふりかえるのだろう。ふりかえって、どのような選択を行い、どのような選択を行わず、どこへ向かうのだろう。その答え合わせが、次の「ふりかえりカンファレンス」の場でできることが楽しみだ。

願わくば、第3回くらいではリアル世界で開催できることを願って。


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