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Knock! Knock! Philippines
「DOOR to ASIA(以下DTA)」は、2015年に東北の三陸地方で始まった、国を超えた相互の信頼関係を大事にするデザイナーズ・イン・レジデンス。アジア各国のデザイナー達が一定期間、一つの地域に滞在し、その地域に眠っている可能性を一緒に見つけ、デザインを通じて事業者/コミュニティとの間に小さくても確かな、未来の「扉」を開くプログラムです。東北から日本各地、そしてアジアの地域での開催により、信頼の輪が少しずつ広がっています。
「コロナ禍におけるデザインの役割」をテーマに、アジア各国のドアをノックするオンラインイベントシリーズ「Knock! Knock! DOOR to ASIA Online」。
第四回目のKnock! Knock!は、フィリピンです。
フィリピンからは、過去に合計6名DOOR to ASIAに参加してくれました。
フィリピンは、世界で一番長い期間ロックダウンが続いた国で、外出規制や地域の移動が制限されていた。
今回4名のデザイナー、デザインユニットの方からフィリピンの状況とコロナ禍の取り組みについて話してもらいました。
Dan Matutina "Take good care of yourself"
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Danは、フィリピンを代表するグラフィックデザイナーで、国内外のプロジェクトを手がけています。デザインスタジオPlus 63代表。4つのデザインスタジオで運営するHydro Design Groupを設立。初年度のDTA 2015年に参加、その後もDTA 2017ではメンターとして参加デザイナーのサポート役もし、2019年には初の海外でのDTAであるDTA Bataanを実施しました。
「コロナ前の2019-2020年はHydra Design Groupを立ち上げて、4つのそれぞれ個性の異なるデザインスタジをが共同となり、より大きな仕事やクリエイティブのインスピレーションを高め合っています。我々のスペースでは若手デザイナーのサポートのトークイベントや展示を開催していました。
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コロナウイルスパンデミック後は、デザインを勉強した学生に対しての就職サポートや、小規模のフードビジネスに対して、無料のブランディング・マーケティングサービスを行ってフィリピン各地の事業者をサポート。
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小規模のフードビジネスに対して、無料のブランディング・マーケティングサービス
フィリピンデザインセンターと一緒に、一般の方々に感染症対策をどのように広めていくかのプロジェクトにも携わった。
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デザインは現在の問題に対する解決策を見つけますが、急速に変化する世界によってもたらされる不確実性に適応するのにも役立ちます。 デザインは私たちに先を見据え、さまざまな可能性への想像力を広げさせてくれます。」(Dan)
Roxy Navaro "Design studio life in a lockdown"
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Roxyは「Works of Heart」の代表。NGOなど様々社会企業家とのプロジェクトを手がけています。DTA2017の参加デザイナー。
「Works of Heartsのメンバーは、パンデミック以降、首都マニラからみんなそれぞれが自分の家族のところに移動して、フルリモートで海・山・自然・コーヒー農園の近くから働いています。
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チームのモチベーションのためのワークショップ、またFigma・Airtable・Notionなどリモートツールをフルに使用しています。
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コロナ禍でのプロジェクトでは、地域の小規模のお店が感染状況によって変わるお店の営業時間、マスクの着用して入店についての案内表示を簡単に印刷できるシステム作りや、コロナ対策のための予算がちゃんと、医療関係の必要なところに使われたのかの、Budget Trackerを製作しました。
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また、Good Design Assemblyという社会的インパクトとデザインが出会うところをアジア各地でのプロジェクトからインスピレーションを得るイベントも手がけて、韓国・タイ・マレーシア・日本はDTAの話などからで、イベント後もお互いにコミュニケーションが取れるプラットフォームを作りました。
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Work from homeで働く中、パンデミック化の働き方で大きく変わったのは、クライアントの目的・ゴールをちゃんとお互いに設定してからチームで動くようになった。これは、リモートで働くチームに明確・シンプルに伝えるためでもあるが、クライアントも今直面している問題が明確になったからというのもあると思う。」(Roxy)
Dang Sering "Traversing the bardo"
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Dangは、デザイナー・編集者・アーティスト・キュレーター。DTA2018のプログラムに参加し、プログラムディレクターとして2019年初の海外のDTA Bataanを開催しました。
また同じくDTA 2018に参加したインドデザイナーのSamiaが手がける、アーティストインレジデンスプログラムにも2020年に参加。
「私の父は病気を患っていて、コロナウイルスパンデミックは、家族の健康管理と病院のスケジュール、家族の健康を生活の第一優先に考えていました。
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その中で、ブリティッシュカンシルからのプロジェクトとで、フィリピンとイギリスのもの作りとのコラボレーションプロジェクトのプログラムコーディネーターとして、作り手同志のコミュニケーションのサポートを行いました。
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プロジェクトをオンラインで進めて行く中で大事なのは、「何が大事なのか」「コミュニケーション」「親切な心」「たくさん聞くこと」そして「伝えること」。ですが、まず「やってみる」ことが一番大事です。
ずっと考えていました。
他の人にとって何が必要なもの?どんな助けを必要としていますか?という実験です。
入っていくのか? それとも、見守るのか?
パンデミックの中で、クリエイティブプロジェクトと、家族のサポートと重ねあわさる部分がたくさんありました。」 (Dang)
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Hand to Hand (PH-UK makers’ collaboration )
http://manomano.ph/home/portfolio/hand-to-hand-collaboration/
HAPPY GARAJE "No Templates"
Mark & Johanna
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セブを拠点に活動するアーティスト・デザイナーデュオ。
デザインスタジオHappy Garaje。絵本、レストランのプロジェクト、コマーシャルプロジェクトから、セブ地域のプロジェクトなど幅広く手がけています。
「セブは真ん中に山があり、周りに海があり、ユネスコのクリエイティブシティとなっています。
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2019年は最高の年でした。DTA Bataanに参加したことは大きな学びで、Mikiから「DTAは問題解決の提案だけでなく、その地域や人々にアイディアの種(可能性)を植えることなんだ」と言われ、デザイナーのMotokiと一緒に、地元の人が主導で運営するローカルガイドを提案しました。
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DTAを自分たちの地域、セブでやりたいと思い、まずTropical ForumでDTAに参加したデザイナーたちとセブで活躍するクリエイティブを集めたフォーラム、そしてセブのミュージシャンMandaue Nightsのライブをしました。
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2020年からパンデミックになり、ずっと続いていたセブの伝統的なお祭りのSea parade festivalが初めて延期、娘の学校はほぼ2年間ずっとオンラインスクールが続いていて、一度も学校に行けていません。フィリピンでは、世界で一番長いロックダウンが続いています。
何かを売って、自分たちデザインスタジオの運営のためにTOY PORTRAITSプロジェクトをスタートしました。もともと母がおもちゃを作っていて、昔から母から学んでいました。まず友達のポートレート製作からスタートしました。
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2021年からは、友人が新しくスタートしたプロジェクトのデザインが始まってきました。ロックダウンで外出できない中で、家の軒下でスタートするビジネスが増えました。
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卵を軒先で販売からスタート
職人x デザイナーのKalibutan projetをプロダクトデザイナーと一緒にスタートしました。これはDTAから学んだことを取り入れました。作り手にブランディングを提案するだけでなく、プロダクトデザイナーを招待して一緒に製作しました。2021年の12月にローンチ予定です。
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良い時も大変な時も、クリエイティブの仕事は、世界で起きていることに反映しています。その中でも自分たち、地域のためにも自分たちのできることをしていきたいです。」(Mark & Johanna)
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