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vol.115/ 愛しのサマートリップが寒かろうが、雨だろうが

ちょと待って、海に入るには寒すぎる。


猛暑というか酷暑、いや熱波が続いていたのに、ここに来て一気に涼しくなってしまったある日。夏の思い出作りにチョイスしたのはプライベートビーチがある宿で、涼しくなった今日から滞在予定。

なんということだ。

折角の夏の思い出だったのに。
水着を着る気満々だったのに。

でも正直、これだけ暑かったらそろそろ雨でも降ってくれなきゃ困る。農作物だって大変な被害を被るだろうし、それによって農家も苦しむ。もちろん気候変動で様々な災害が各地で起きているから恵みの雨、そして気温上昇を抑える何かは必要よねって思ってた。
そしたらあらまあびっくり、My summer tripドンピシャで涼しい雨の日は訪れた。(ナイスタイミング過ぎやしないか?)

まあいい、まあいいのだ。
“何かのお告げ”、そう捉えよう。

早速荷造りしていた水着を放り出し、少し軽くなったバッグを持って家を出る。これまでの暑さと日差しが嘘みたいに無いどんより雲が覆った昼過ぎ、目的地へ出発した。





久々にプライベートで海に来た。
仕事柄よく海には訪れるが、それはそれ、これはこれなんだと身に染みてしまった。(例え雨が降っていようが、寒かろうが、最高には変わらない)昨日までは海にも多くの観光客が押し寄せていたようだが今日は人っこ1人いない。少し降っていた雨も到着して少し経ったら上がっていた。

これ、結構奇跡的だったと思う。

流石に海に入れる気温水温ではなかったけど、海は眺めているだけで浄化されるというのか、クリアになっていく感覚がある。いらないものを流していく、そんな気分を存分に味わって着いたそばから心が身軽になってしまった。

確かにここ最近はヨガもメディテーションも、時間をかけてできていなかったなーと振り返っていた。目の前のことをこなす事で精一杯だったなーとか、その他諸々。やらなければならないことを優先し続けていると、やはり大切なことを落っことしてきてしまう、見過ごしてしまう。そんなことを改めて海から教えられているようで、ドキッとした。



でもちょっと待って、私たちにもリズムがあるはず。



海にも波のリズムがあるように、月の引力があるように。あらゆるものと調和していこうとすればするほどに自らリズムを刻むことになるのは自然なことではないか。だからやらなければならないことに追われる日々だったとしても、それでいい。その時は大変でも、その後絶対に穏やかな日々はやってくるし、また忙しい日々を過ごすことにもなる。それがあらゆるものとの調和で、とっても自然なこと。
逆に一定であることの方が不自然だよねって思える。

外側に翻弄されても、自分の内側だけはニュートラルを保てていれば、色んなことが許せるし、愛せる。

海に入れなかろうがなんだ。そんなことは忘れて、今できることを楽しんだもん勝ちだって。



例え愛しのサマートリップが寒かろうが、雨だろうが。





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