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北九州市にて、高校生の「やってみたい」を地域一体で加速させる探究ピッチを実施しました

私たちe-donutsは、北九州市の高校生の課題解決アイデアを学校・企業・市役所と三位一体で後押しする探究ピッチプログラムの実証を今年度開始しました。
先日、福岡県立八幡高校の生徒たちの中から選考された班の中間ピッチ大会を行いましたので、その様子をレポートします。

プログラムの概要

内容
・課題解決アイデアに取り組む高校生の中から、選考を行いピッチ&アクセラ支援を実施
・複数企業と市役所の多様な視点から助言や連携共創などによる支援を行う
・また、各チームのアクション実行に係る活動資金を助成

対象
・福岡県立八幡高等学校第二学年
※今年度は実験的取り組みとして、北九州市内の1校を対象に実施。次年度以降は対象を拡大していく見込み。

体制
・主催/運営:一般社団法人e-donuts
・協賛/共催:Team Energy株式会社
・協力:北九州市役所
・地域オブザーバー企業:株式会社タカギ/株式会社ドーワテクノス/大英産業株式会社

(詳細はこちら↓)

中間ピッチの様子

7月に実施された会では、八幡高校の生徒班の中から、課題意識の強さ・アイデアの新規性・アクションの具体性などを基に5グループ選考し、ピッチを行いました。

①牡蠣の養殖パイプを竹で作り商品化したい!:大きな海洋ゴミの一つである漁具を自然分解される竹で代替する試み

②生ごみコンポストを肥料にした野菜を基に食の循環を地域で作りたい!:「発生した生ごみを基にコンポストを作る→肥料を使い野菜を育てる→収穫野菜を子ども食堂に提供→発生した生ごみを再びコンポストに」というサイクルを生む

③幼児に向けた「遊び」を取り入れた防災訓練「シン・ボウサイ」を実施したい!:幼児期から防災意識を高めてもらうため、遊びを取り入れた訓練を設計し、ワークショップやVR擬似体験などに落とし込む

④LGBTQ+についての理解を深めるオリジナル絵本を作りたい!:どんな人でも親しみやすい絵本をもって、多様性への理解を深めてもらう

⑤地元商店街の魅力を伝え盛り上げるためのWebサイトを作りたい!:単発のイベントではなく、継続的に人流を増やすためのサイトとチラシを作る

今回の5テーマの概要
実際に使用する竹を指示棒として使って発表してくれている様子
各班発表の後は、企業・市役所からの質問とコメントが飛び交いました

参加者の反応

まだまだ年度内の途中経過ではありますが、以下に、八幡高校のご参加者からの感想を一部紹介します。

生徒からの感想

「自分達のしようとしていることが本当に良いことなのか、出来ることなのかと不安になる部分があったんですが、今回の活動を通して様々な方面からのアドバイス、助言、また活動するにあたっての手助けをいただけて、とてもありがたい機会でした。今回のセッションはこれからの私たちの活動に大きな力にると思いました。」

「初め、多くの大人の方たちが来ていてそれほどこの取り組みに興味を持たれているのだと感じました。アドバイスに関しても、生徒だけでは思いつかないような具体的な取り組みや課題を提示してくださりとても学ぶことの多い時間でした。企業の方たちが行っている事業とも連携できるところがあると知り、改めてこの機会に恵まれて良かったと思いました。」

「プロジェクトを考える中で視野を広くすることで様々な角度から光が差し込んで来ると感じました。 私は急遽発表者になってすごく緊張してしまったのですが、これからの人生で二度と味わえないような貴重な体験をさせてもらえてほんとに感謝していますし、楽しかったです!終始笑顔で過ごすことができたのが自分でもびっくりしています。」

教員からの感想

探究活動を進める中で生徒から出てくるアイデアを、様々な事情(専門的知識・技術・情報の不足、活動資金工面の問題等)から実現するハードルが高いという課題を抱えておりました。
今回のCEOオーディション中間ピッチにて、審査員の皆さまより、温かくも現実的な視点に立ったフィードバックやご助言をいただきましたことで、「これは本当にやれるかもしれない」と生徒の熱量が上がるのを、私たちも肌で感じておりました。
また、行政機関や企業の方々とあのようにじっくりとお話しさせていただけることは、普段の学校生活の中では作り出せない機会であり、生徒たちにとって本当に貴重な経験になりました。

また、先日の様子を、西日本新聞に取り上げていただきました。

出所:西日本新聞 令和6年8月4日 北九州版

今回のピッチで終わらず、これから実際に生徒たちが自分たちなりの課題解決アクションを実行する伴走をしていきます。
どのような新しい価値が地域の中で生まれるか、楽しみです。


私たちe-donutsは、これからも日本の公教育現場の様子や探究的な学び活動について発信していきます。
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