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中学生の「やってみたい」について、地域で活躍する大人たちと本気討論!
今回は、京都府立福知山高等学校附属中学校の中学3年の生徒たちの校外探究として、企業さんをお呼びし、講話・討論を行いました。
企業からのお話
今回は京都に本社を構え、ユニークな技術と発想を持ち、サステナブルな地域社会に価値ある活動をされている企業さん2社をお呼びしました。
洛西紙工株式会社 代表取締役社長
小田智英さん
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段ボールを通じてサステナビリティに関わる様々な取り組みをされている洛西紙工の小田さんから、以下のようなお話をしていただきました。
・段ボールの可能性と社会価値:段ボールならではの特性(軽い・頑丈・安い)と、世界トップクラスのリサイクル率を誇る段ボールを通じて、社会に価値ある、新たな事業の創出をしていきたい
・売上や利益の追求は目的ではなく手段であり、目的はお客様や従業員、ひいては地域社会の幸福の追求のためにある
・人口減少は避けられず、今後も社会課題が複雑化していく。そんな中少しでも、現中学生の皆さんに「君たちのミライは明るい!」と言えるような社会をつくる、そうした責務を企業として負っていきたい
OCHICOCHI株式会社 代表取締役/おちこちや京木棉 大将
田中良季 さん
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京都で着物屋をされている彼方此方屋の田中さんには、次のようなお話をいただきました。
・天然素材の綿にこだわり、ヒトの肌にも環境にも優しい着物を届けている
・着物のリサイクルにも注力している。80年以上前の着物が今でも普通に残っている。現代の大量消費・大量廃棄の時代に対して、着物というものが大切に後世に受け継がれてきた証拠なので、こうしたものを自分たちも後世に継いでいきたいという思いから取り組みを続けている
・みんなの頭の中で「ほしい」と顕在化しているものを捉えるだけでなく、みんなの中、或いは社会全体の中に隠れている(潜在している)困りごとや求めていることがあり、これを捉えることを意識してほしい
お二人とも、自社の取り組みのお話だけでなく、現中学3年生にとっても共感でき・かつ考えさせるような形で、経営者視点・社会視点のお話をしてくださり、生徒にとっては大きな刺激になったようです。
生徒のアイデアについて討論!
次に、今度は生徒さんがアイデアを大人たちにぶつける番です。
企業さんに対し、各班自分たちが取り組んでいる内容をプレゼンしたうえで、ひざを突き合わせての対話・討論が行われました。
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![](https://assets.st-note.com/img/1718787411459-ITxKVN20Es.png?width=800)
生徒たちのアイデアは様々でしたが、「ジビエ肉を広めたい」「商店街でシャッターアートをしたい」「地元サッカーチームをハブに地域交流を活性化したい」など、大変面白いプロジェクトに沢山出会えました。
生徒からの感想
生徒たちが、振り返り感想を残してくれたので、一部紹介します。
洛西紙工さんへの感想
「段ボールといった、普段身近にあるけど、あまり気にかけていないものに注目するというのは、新たな視点としてとても勉強になりました。また、なぜ会社があるのか、や、会社の中でどんなことをするのかといった、自分たちだけでは分からないようなことを教えてくださり、とても勉強になりました。」
「オンラインでの売買が可能な現代で、私たちにとって身近すぎるといっても過言ではない段ボールも人々の努力によって作られているということを改めて実感できました。また、学校で毎日同じ人たちと話しがちなので、立場や経験の違う人とも話し、少しでも視野を広げられるようにしたいと思います。」
OCHICOCHIさんへの感想
「私は、自分が広報する立場なのもあって、お客さん・相手に興味を持ってもらうためにこちらからニーズを作り出す、という考え方がとてもなるほど、と思いました!」
「お話の中で、『父母が守ってきたものを継いでいきたい』とおっしゃっていましたが、私たちのグループも先輩方が企画した内容を引き継いでいるため、似ている部分も多く、知識をたくさん取り入れることが出来た授業でした。時間がギリギリになっても、私たちの企画へのアドバイスを真剣に考えてくださったのもありがたかったです。」
元々、子どもたちが持っていたアイデアと行動力が大変素晴らしくありましたが、今回地域で強い思いを持ち様々な取り組みをしている大人と対話することで、より解像度が上がったように感じています。
これからも生徒たちは、実際に自分たちのアイデアを基に、探究アクションを続けていきます。私たちe-donutsはこうした思いをカタチにすることにたしい、伴走していきたいと思っています。
※この記事は、学校の許可を得て作成しています。
私たちe-donutsは、これからも日本の公教育現場の様子や探究的な学び活動について発信していきます。
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