ジョブスの採用から学んだこと
スティーブ・ジョブスは、起業家に求められる最も重要な資質を「情熱」と述べているのですが、その次に挙げた資質が「採用力」です。ビジネスモデルを作る能力でも営業力でも開発力なく、「採用力」を挙げているところが実に面白いところです。
ジョブス曰く、起業家はその人のことをよく知らない状態で短時間のうちに能力を見分けて採用の決断をしなければならないと述べています。
ここでポイントなのは、「それ(決断)を繰り返して感覚を研ぎ澄ます」のだと述べているところです。英語にすると"refine your intuition"(直観を磨け)と言っているのですが、パッと見て分かる領域にまで自分を持っていくことが大切だということです。
では、どうやって直観を磨くのかということですが、繰り返しと反省(熟考)でしかないと思うのですよね。私自身も「10人会うと1人採用できる」みたいな経験則があって、逆にいうと採用に限らず何事も「10人会おうの法則」があると思っています。
最短でいい人に会おうとするより、まず10人会ってみる。その中で一人一人と丁寧に対話し、相手のことをよく知って、どんな人か、相手は何を求めているのか、こちらは何を期待したらいいのか、熟考を繰り返していくプロセスが直観を磨く上で大切だと考えるようになりました。
これを最初からベストな人に会おうというマインドで臨むと、直観を磨いていない状態でベストの人に会ってもピンと来ないのです。何事においても出会いには自分自身の準備が必要だと思うようになりました。
10人に会う中で、ここがいいけど、ここが違う・・・という判断を繰り返し、判断が蓄積して初めて、ベストの人に会ったときピンと来るのです。実は、「いい人がいない」のではなく、「いい人を受け入れるための自分自身の準備が足りない」のだと思うようになったのが、このジョブスの言葉と自分自身の採用から得た学びでした。
採用の話は動画の1分後から始まります!
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