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デイリー。

チャットGPTに食ませた文章を、マッチした相手に送る。まるで星新一が描いたディストピアみたいだなと辟易をする。いや、例えば妖精みたいなモチーフがない分、今の世界の方がよりグロテスクなのかもしれない。誰かの思惑に最適化される自分を見ていると、ほとほと嫌気がさす。

見渡しても、打算的なものしか目に映らない。打算的な家具、打算的な服、打算的な性愛。先人たちの飽くなき闘争の果てに得たものが、打算的なものであるという結末は、悲劇にしてもよく出来すぎている。そこはかとない諦念や鬱憤を、吐き出す処理施設も閉鎖してしまった。ゴミ処理場のない世界で、綺麗な部分の必然は失われることだ。

本当に綺麗な場所が、僕は好きだ。手付かず、という場所は初めからないことを踏まえても。

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