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ハピネス。

自己破壊。サンクチュアリは汚された! でも、むしろそこはユートピアみたいな表情を浮かべて、麻薬的なハピネスを脳裏にべっとりと、溶け出したバターみたいにぐちゅぐちゅに、聖者の行進が始まる。ファンファーレの音は寡黙だけれども、フォルテシモはとても律儀に遵守する。虹! 七色は気持ちが悪く混ざり合い、サイケデリックな吐瀉物は正直言って気持ちが悪い。

鳥は自由落下運動を初めて、葱の矢がそれらを穿つ。炎はこの世界に存在しないけれども、水は命を奪うメドゥーサの眼だ。心臓を取り出して握り潰してみる。でも生きているし、喉は渇く。

ハピネスは止まらずに、三人の愚者の方へ突き進む。二手に分かれた方の、一人の年老いた聖者は、出し抜けに射精をして、祈祷へと戻る。太陽は冬眠を初めて、ハピネスはうっかりと終焉する。サヨナラ。

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