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鬼滅の刃 読破

(※ネタバレ注意)

アニメ柱稽古まで全部観たので、あとはアニメ化されてない無限城~ラスボスとの決戦までコミックスを最後まで全部読んだ。

あれ?こんな面白かった!?

数年前に全巻読んだ時は大してハマらなかった鬼滅の刃。
しかし読み返してみると、すっかり虜になってしまう完成度だった……。


良いところ1 引き延ばさない


完結当時、アニメが大ヒットし人気絶頂期だった鬼滅の刃。
これだけ大儲けできるコンテンツを引き延ばすことなくサラっと終わらせる潔さ。
だからこそ内容が凝縮されていて、最初から最後までスピード感をずっと保っていられる。
アホみたいに引き延ばす傾向にあるジャンプ漫画で、こんなに短く終わらせるなんて。

銀魂とか最初大好きだったのに引き延ばしまくるせいで熱が冷め最後どうなったのか知らない、みたいなのが一番萎えます……。
多分クオリティを下げたくないという、作者の譲れない強い意志があったんだと思う。作品を大事にするプロの鏡だよ……。
他の作者だったら「上弦の零」とか出てきそうだな…笑

良いところ2 血筋ゲーじゃない

少年漫画主人公にありがちな展開。

いや、お前結局 血筋が良いだけじゃん! 問題

例えばNARUTOだったら、親父が実は国の元トップで、母親が最強のチャクラ量持ってて、みたいな。
ブリーチなら死神とホロウとクインシーの力全部持ってて、とか。

主人公の炭治郎は最初から最後まで大して強くはなく、中の上~上の下くらいの強さ。
一応最強の呼吸 「日の呼吸 ヒノカミ神楽」を使える唯一の人物だが、日の呼吸を使いこなすことは最後までかなわなかったり。

あくまでも鬼>人間 という力関係が最後まで崩れることはなく、「柱」のようないかに強い鬼狩りであっても、数の力に頼らなければ鬼は倒せないという世界観をずっと一貫してたのも良かった。

良いところ3 キャラ

個人的に特に好きなキャラが5人ほどいて
・栗花落カナヲ
・胡蝶しのぶ
・珠世
・富岡義勇
・時透無一郎
長くなるから全部は書けないけど……。

栗花落カナヲ

元々奴隷だったため解放されても自分で意思決定ができなく、いつもニコニコしてて感情がないロボットみたいな性格だったのが、炭次郎や胡蝶しのぶと出会って徐々に感情が芽生えていく流れが好きだった。
炭次郎に恋に落ちる描写が凄く心に残っている。

無限城で上弦の2「童磨」と戦うところが特に好きだった。

童磨もいっつもニコニコしてはいるけど、実は感情がなく人間らしさを装っているだけ。
でも実は感情がないことがコンプレックスで、それをカナヲに煽られて本性を出したり。
「感情を持たない童磨」と「感情を手に入れたカナヲ」との対比が非常に良かった。


時透無一郎

家族を捨ててまで、化け物になってまで強くなろうとした上弦の1
「黒死牟」

強さの先にあるものは?鬼になってまで生きた意味は?

上弦の1に敗れ、例え14歳という若さで死んでしまったとしても。長生きできなかったから、だから不幸なのか?
生きる意味を見出すことができなかった上弦の1と、仲間に囲まれ生きる意味を最後に見出すことができた無一郎との対比。

上弦の参との闘い


人間時代、力だけは強かったけども大切な人を誰一人として守れなかった上弦の3、猗窩座。
無限列車編にて、鬼よりは非力だけども、全員を守り切った煉獄杏寿郎との二人の対比。


などなど。

無限城における上弦の1~3との闘いはまさに鬼滅の刃の集大成。
映像ではどうやって表現されるのか、ワクワクして仕方がない!

あー、無限城編の映画、楽しみすぎるぞ。
生きる希望を少しだけでもわけてくれてありがとう鬼滅の刃。




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