バレンタインを捕食する時、我々もまたバレンタインに捕食されている
・物騒なタイトルだが、このタイトルが言いたいこと全て表しちゃってるんだよなあ。
ここで終わろうかなあ…、いや書こう。
・本日は日本国民強制総参加行事のバレンタインデー。起源はキリスト教なので日本人がそこまで熱狂する必要はないのですが、イベントと祝日に飢え倒している日本人の心にはこのイベントが根深く刻まれている。イベントはさておき祝日はもっと欲しい。
・個人的には、韓国で派生した「ブラックデー」なる風習が気に入っている。
4月14日に、バレンタインデーで何も貰えず何も起こらなかった悲しき人々が、ジャージャー麺やブラックコーヒーを口にする日らしい。格差社会が顕著な国ならではの皮肉の効いた感じ、最高。
・話をバレンタインデーに戻そう。
学生時代ならいざ知らず、社会人になってからのバレンタインデーって超だるくないですか?
私は超だるいです。でもだるいからって逃げることが出来ないんですよね、これ。
・確かにチョコレートは甘くて美味しくて最高ですが、会社の男性陣、欲しいですか?形式で塗り固められた、特になんの感情も溶け込んでないチョコレート。
・職場の男性陣には感謝感激の気持ちしかないので職場で幸せなバレンタインを過ごしてます!職場の女性陣からの感謝が伝わるチョコレート嬉しい美味しい!って人はこんな記事読んでないので、話をスムーズに進めていきます。
・端的にいうと、自由意志を尊重してくれ、これに尽きる。例えば、職場内の年賀状交換、近年めっきり減りましたよね。取引先とかしゃーない場合はあれど、内部交換はそんなにない。だらだら続くの嫌だから今年で終わります、っていう技もあるようで。
・でもバレンタインは終わらないと思う。
何故か?やらないと、と思う人がいるからだ。どの職場にも一人は必ず。そしてその思いは全体に波及する。
・年賀状なら一対一。でもバレンタインチョコレートはなぜか男性陣対女性陣。抜け駆けは許されない。抜けたいけど…。逃げられない男性陣はもっと気の毒だけど…。
・行事にかこつけてチョコ渡すなんて形式的にも程がある、普段からしたらいいじゃん、巻き込むな。と思う人、めっちゃ多い筈なのに言えない。もちろん下っ端の私もそんなこと言えない。ニコニコしてしまう。ニコニコ作り笑い。
・ニコニコ作り笑いしている私、とても虚しい。泣けてくる。
資本主義に感情まで持っていかれる未来、来ませんように。