デジタル変革とは?データ活用って?
DomoのKotaroです
昨今、DX(Digital Transformation/デジタル変革/デジタルトランスフォーメーション)という言葉をよく耳にしますよね。
様々な企業でDX推進の活動が推し進められ、DX推進部といった組織が新たに創設されています。
でも、そもそもDXって何なのでしょう?
何をすることがDXと呼べるのでしょう?
デジタルというからにはIT的なことを取り入れていけばいいんだろうなぁ、と漠然とは理解しているようで、具体的にどうすべきなんでしょうね。
本記事では、DXの中でもデータ活用の視点でDXを解説していきます。
▍DXとは何?
改めてになりますが、DXって何でしょう?
経済産業省の「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」(2018年12月)によると、以下のように定義されています。
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DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義/経済産業省
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
(出典)デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver. 1.0 経済産業省
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・・・・・・・難しい
勝手に思いっきり要約すると、
「データやデジタル技術を使ってビジネスをより良くしていこう!」
ってことですね。
はい。でました! データというキーワード
そうです。DXはデータ活用が重要なんです!
Domo目線で申し上げると、DXはデータ活用であり、データを制することこそがDXなのではないでしょうか?
もちろんデジタル技術も重要です。デジタル技術はデータを活用するためにあらゆる形で利用されていますし、データ活用のため以外にもデジタル技術はふんだんに利用されています。
さて、では具体的にDXを推進していくということは、どういうことなのでしょうか?データ活用によるDX推進を説明していきます。
▍データ活用って具体的にどうするの?
多くの企業で、「DX推進するぞ!」と号令がかかって、現場に実行指示が下りてくることがあるようですが、実際問題、なにから手を付けたらいいのか、何をすればいいのか、悩むことだらけですよね。
そもそも、DX(でじたるとらんすふぉーめーしょん)って、デジタル変換?変身?
言葉の意味的には“デジタル変革”ですね。
総務省が実施したアンケート調査では、データの活用目的を以下の8種類に分類していました。
<データの活用目的と活用例>
(出典)総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究」(平成27年)
・・・・・・・難しい(2回目)
またもや勝手に、思いっきり乱暴に申し上げると、データ活用の目的は、何かしらの“改善”なのではないでしょうか?
ビジネスを改善するために、正しい情報をリアルタイムで把握してデータを分析することで効果的なアクションを起こせるようにするとか、データの集計作業を自動化して活用できるようにして業務効率を向上させるとか。
総務省のアンケートで大別したデータ活用の目的の全ては改善活動につながっているのです。
では、具体的にデータ活用とは、どのようなことをすればいいのか?どのように進めていけばよいのでしょうか?
ここで、1つデータ活用における考え方を見直してみて下さい。
<データ活用における失敗するDXと成功するDX>
上図の矢印は思考の向きです。
データ活用というキーワードに惑わされて、データを使って(なにかできる)経営の改善をしよう、という考え方では失敗しやすいです。
どういった経営改善を行いたいから、(そのために適した)データを活用しようという考え方をしないと、改善の目的を見失ってしまって成功しづらいのです。
今も昔も大昔も、この何を改善したいのか、という目的を明確にしてなければ、産業革命でもIT革命でもビッグデータやDXの取り組みをしていようとも、上手くいかなかったと思います。
IT、デジタル技術はツールであって、そのツールを使うことが目的になってはいけないんです。繰り返しになりますが、明確な“改善”の目的があってこそ活用できるのです。
「なぜデータ活用をしたいのか」「データ活用の結果、どんな“改善”を得られるのか」という考え方。一見正しいように見えますよね。
ここに着想された方は、少しだけ見方を変えてくださいね。
「なんの“改善”の為にデータ活用するのか」
皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、ガートナーの報告で「85%のビッグデータプロジェクトが失敗に終わります」というのがあります。
これはビッグデータという言葉に惑わされて、データばかり見てしまっている人が85%いました。と読み替えることもできるのではないかと思っています。
それほど、言葉に惑わされてデータばかりを見てしまって、“改善”の目的を定めていないからDX推進、データ活用が上手くいかないという現実があるのです。
DX推進として何をしよう、データ活用をしよう、という考えはとっぱらって、明確な“改善”の目的を定めることから始めることがデータ活用につながり、それがDX推進になるのです。
Kotaroにより次作では、具体的にどうデータ活用を進めていくのか、についてお話しています。ぜひご覧ください
なお、DX推進として何をしよう、データ活用をしよう、と考えている方に向けたnoteを以下にまとめました。