『ガメラ3 邪神覚醒』感想 観る年齢によって感じ方が変わる作品
昨日の『ガメラ2 レギオン襲来』に引き続き、本日は『ガメラ3 邪神覚醒』を鑑賞してきた。
この作品は、ガメラ作品の中で唯一、リアルタイムでスクリーンで観た作品である。しかしながら、当時、小学三年生だった私には、イリスの恐ろしい食人描写やグロテスクなギャオス達、迫力の自衛隊との交戦シーン、ガメラの恐ろしい姿や攻撃などは大きなトラウマとなり、恐怖を感じた作品となった。
なので、この作品は一度くらい大分前にしか鑑賞し直したことがない上に、今回観られるのが楽しみであり、どこか嫌な部分があったのは正直な所である。
しかしながら、無駄に長生きした私にとって上記のシーンは、やはりギョッとする部分やドン引きするシーン(ガメラが火球で人を吹き飛ばすシーン)があったものの、寧ろ本作ならではのスパイスであり、優れている点であると感じることが出来た。
そもそも、当時トラウマや恐怖を感じたということは、それだけリアルで特徴的な作品であることを裏付ける証左になっていた訳ではあるが、それを存分に感じることが出来るのは、個人差はあるものの、ある程度年齢を重ねてからではないだろうか。
そのような意味では年齢によって感じ方が変わる作品であるなと感じた。
また、前作とは打って変わり、怪獣達を人智を超えた神話的、妖怪的な描き方をしていたという点がとても私好みであった。
また、少女の心の闇につけ込み、進化するという点も、好みは分かれるとは思うが、日本の説話や民俗学に出てきそうな話のようで個人的には面白いと感じた。
明日は、『ガメラ 大怪獣空中決戦』を観てくるのだが、恐らく、私のしてのシリーズNo. 1はこの『ガメラ3 邪神覚醒』になりそうな気がしている。
とはいえ、1作目も観るのは久々なので、しっかり鑑賞してから、平成ガメラを自分の中で総括してみたい。
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