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~平凡な人ほど過去を振り返ろう~ 就活の時にやっていたこと#1

最近親族の大学生から就職活動のアドバイスを求められることが増えました。特にインターンシップの時期が近付いてることもあり、エントリーシート(ES)の添削を頼まれることも多くなりました。

今の大学生はコロナのせいで今まで普通だった活動をしにくくなっているため、学生がESに書くネタの無さに苦労をしているのがよく分かります。従って、今回の#1ではネタがない人向けにどうしたらよいかアイデアを出したいと思いますのでご参考になれば幸いです。

~この記事で得られること~
① ESに書くためのネタ探しのヒント
② 自己分析を行う時のヒント
③ 何もしてこなかったと感じている学生が就活をする際のヒント

■ 過去を振り返ろう ~導入編~

「大学入ってから2年間何もしてないことに気付いてしまった。ヤバい。」

こんな方いると思いますし、私の親戚の大学生もアルバイトはしていたそうですがあまり長続きしていなかったそうで上記の状態に陥っています。
コロナのせいでリモート講義も増え、課外活動も制限される環境が続いているため上記の状態には例年以上に陥りやすいと思います。

就職活動では自己分析を行いその過程で自分史を作成といった話をよく耳にするのですが、私もその考えに賛成です。
特に、何もしていなかったと感じてる学生こそ過去を振り返るために時間を費やすべきだと考えています。
自信をもって取り組んだことや強みを主張できる学生はそもそも自分の過去を整理しなくても、質問されれば即座に反応できるような場合もありますので、全員に必要な作業だとは思いませんがやっておいて損はないです。

前置きはこれくらいにして、実際にどうやるのか一例をご紹介します。まずはこちらが私が当時作成していた大学生までの総集編で、個人を特定されない様に一部加筆修正しています。
やり方は至ってシンプルで、大きな区分を設けてその時何をしていたのかを書いていきます。小学生や中学生時代のことなどは昔の事過ぎて忘れていることも多いと思うので、とにかく記憶に残っていることを書き出せれば良いと思います。

次に自分のキーポイントになったと思う箇所を赤字にして強調し、自分が思う性格や考え方に繋がったと思う項目を下記のように関連付けをしていきます。

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最後に「なぜ問答」を表の外で行います。
この作業がなぜ大事だと思うかと言えば、自分の性格や考え方を整理し、ESや面接時のネタ集め、論理固めになるからです。
「強みを教えて下さい」という質問はオーソドックスな問いですが、いざ考えてみると「何もない。。。」と思ってしまう人も多いと思います。結局のところ、どんな学生なのかを知りたいだけですから気張る必要はなく、「昔からこういうことするのが好きだったから、行動力はある方かな?」というようなところから出発すれば良いだけです。
その時に上記の年表や「なぜ問答」を整理しておくと、自分の情報が可視化されていて答えを考えやすいのです。

■ 過去を振り返ろう ~学生生活編~

次も私が当時作成していた大学に入ってからの年表を一部加筆修正したものです。
こちらが本命になりますが、コロナによって留学も頓挫し学祭やサークルもまともにできなかった場合かなり悲惨な年表になるのではないででょうか。

そこで、どんな些細なことでもいいので漏らさず書き出してみてはいかがでしょうか。特に自分は続けているが、他人にとってはどうでもよさそうなことなどもです。
例えば欠かさず週刊少年ジャンプを読んでるとか、ランニング、ゲーム実況など何が役立つか分からないのでとにかく省略せず書きましょう。

やり方はまず黒字で年表を埋めていき、いつまで続けたのか矢印で期間を示します。その後、短期間なのか長期間なのかで色分けをして吹き出しを作成しコメントを入れていきます。
また私の場合は自力だったのか否かを整理するために旅行関連は1人なのか複数なのかで色分けもしました。これは自分がアピールしたいことが自発的に行動をするといった旨のことだったので、その材料探しとして整理しました。

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これが終わったら導入編でも行ったように、1つ1つの行動に対して「なぜ問答」を行っていきます。これを行うことで自分が学生時代に何を考えたのか、どう決断したのかを整理することになり、自分がアピールしやすいポイントを見つける際の大きな手掛かりになります。

■ ネタに困ったらこれ

それでもあんまりネタがなかったという人こそ次にやってみて欲しいのが下記の3つです。

① 大学で受講した講義のリストアップ
② 読んだ本などを講義とリンク
③ これから実行

①あなた自身が受けた大学の講義のリストアップです。
コロナ禍でリモート講義が増えた結果、例年より真面目に講義を受けた学生も多いのではないでしょうか。大学の講義はそのままESのネタに使うための種として非常に有効です。理由は簡単で、紛れもなくあなたが経験した事実だからです。

書き出し方は科目を羅列するのもいいのですが、大学のポータルサイトから成績のページが見れると思いますので、そのページをみれば頑張った科目とそうでない科目が一目瞭然です。その中からエントリーシートのネタに使えそうな講義を取捨選択し、シラバスを引っ張り出してきて内容を思い出してみましょう。

例えばIT系に興味があるけどそもそもプログラミングをほぼやったことがなかったり、ちょっとだけかじったけどほぼ何も作ってないという学生はコンピューター系の科目を探しましょう。そこからシラバスを確認し、ネタになりそうな章を見つけてみましょう。あるに越したことはないですが、最初からスキルがある人だけがIT系の会社に就職できるわけではないので安心してください。

何かに興味を持つ理由やキッカケは大学でのたった1度の講義であっても全然構いません。その時素直に感じたことはそのままESや面接でも使うことが出来ます。

また講義に関連したやり方ですと、嘘をつくことになりますが、以下の方法もありです。

②本で読んだことを関連する題目の講義で聞いたことにしてしまう
というのも手段としてはありです。どんなことを聞かれようと本を読んだのであれば答えられますので問題ありません。そのために読んだ本をリストアップし、こじつけでもよいので関連がありそうな大学の講義と紐づけをしましょう。

勿論、本で読んで興味が湧いたというそのままの理由でも良いとは思いますが、「テレビを見ていて面白そうだから関心を持った」というような主張と似たような軽さもあるため、「大学の講義」とした方が締まると思います。

③これからやってしまうというのもありです。
例えばプログラミングであれば今すぐに始めることは可能です。エクセルのVBAからいじってみるのも簡単ですし、私が別の記事で書いたようなじゃんけんのシミュレーションから入門してみるのも手です。

資格であれば今から取得を目指してもいいわけですし、金融関連であれば実際に株取引などをしてみるのも手です。
何でもいいので、とにかく実際にやってみることが重要で、あれこれ考えたり悲観している暇があったらブログなりYouTubeでも始めてみた方が良いです。

以上のやり方でかなりの学生がESの準備を始めることができます。

極力嘘はつかない方が良いですが、検証不可能なもので自分が自信をもって語れるのであれば一つの手段だと考えています。
多少の脚色、誇張はどんな学生でもしてしまいますので、程度の問題なのだと思います。

ご参考になれば幸いです。


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