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エモい。超エモい。

「エモい」って言葉、皆さんご存知ですか?
巷では10代〜20代の女性たちを中心に流行っているみたいですね。
使い方としては「感情に訴えかけて来る」「心が動かされる」「情緒を感じる」「趣がある」「グッとくる」「なんかしんみりしちゃう」そんな時にエモいを使うらしいですが、もはや範疇を飛び出して「かわいい」や「ヤバい」の代わりに使っている人も増えているそうです。マジエモい。

感情すべてエモいで表現すると感性も語彙力も低下するとか言っている人もいるみたいですが、時代なんていつもその繰り返し。昔から「をかし」とか曖昧な言語使っている民族なんだからそんな指摘いまさらされても少しばかりエモ過ぎますよね。

そんな「エモい」ですが、ここ数年で出てきた流行り言葉と思われがちですが、実は15年くらい前からあった言葉だと皆さん知っていましたか?
そもそも「エモい」のエモは「Emotional」のエモ。音楽にもEmoと呼ばれるジャンルがあり、ファッションや考え方など色々なところにEmoは影響を与えています。そして、当時からその界隈の人達はEmoのカルチャーに触れると、こぞって「エモい」と発言していました。エモエモ言いまくっててゲシュタルト崩壊しそうでエモい。

かく言う私もそんなEmoを愛する人間なので、今日はちょっとだけEmoのお話させていただこうと思います。できるだけ簡単に説明しようと思うのでガチ勢の人からお叱りを受けてしまう可能性もございますが、そこは何卒ご容赦くださいまし、、

Emoってどんな音楽?

まず、Emoですがアメリカ原産のジャンルなので正式な発音は「イーモゥ」と呼びます。元々はハードコアやパンクをルーツにしており、その中でも、より自分の内なる感情を訴える音楽性にシフトしていったバンド達がEmoと呼ばれるようになったそうです。内なる感情を訴える音楽性を持ったバンドがEmo。定義がめちゃくちゃ曖昧ですよね。

例えば、みんなで集まってパーティをしているとします。このパーティでどのように考えるのがEmoなのか説明をしてみましょう。みなさんも考えてみてください。

①パーティだし今日は行くところまで楽しもう!
これはどうでしょう?パーティとかマジエモいと思う気持ちもよくわかります。だが残念。これはポップ。楽しい環境を素直に楽しめる人ですね。

②パーティなのに未成年は飲酒しちゃいけないとか不公平だし意味わからん!俺は未成年だけど酒を飲ませろ!
お酒飲めないとかエモすぎると思うかもしれませんが残念。これはパンク。反体制の気持ちが強い人ですね。

③はー!こりゃ良いぜ。マリファナやってもっと楽しくなろうぜ!わーい。お前もこれで俺のブラザーだ!
大麻とかエモタニエン!!しかしこれも残念。これはレゲエ。マリファナとアッパーな気持ちを大切にする人達。

④俺はパーティには参加するが酒も薬もやらない。つまんねえやつだって?俺から見たらお前らがつまんねぇよ。価値観押し付けんな。
は?空気読めないし何なんこいつ。マジエモい。と、思うかもしれませんが残念。これはハードコア。唯一無二のオリジナリティを強硬派で進めていく人です。

⑤パーティみんな楽しそうだな。良かった。俺の好きなあの子も別の男と話して楽しそうにしている。・・・良かった。
え?どうしたん?なんか元気ないじゃん。大丈夫かな。エモくね?と、思ったそこのあなた。正解です!これはEmo。間違いなくエモい。そう、自分の中に芽生えているどう言っていいかわからない内なる気持ちを音楽で表現したのがEmoなんですね。

Emoの歴史

さて、そんなEmoですが元々は80年〜90年頭くらいから頭角を現し始めたようです。90年代の初期にEmoの代表格となったバンドはSunny Day Real EstateやThe Get Up kids、mineralなどが有名です。あと、WeezerなんかもEmoとしてくくられることが多いですね。

これらのアーティストの影響を受け、今ではいろんなジャンルのEmoバンドが存在しています。

■Piano Emo
Emoは決して音が激しくなければいけないわけではないです。むしろきれいなピアノの旋律との相性もとてもいいですね。copelandやwaking ashlandなどが有名です。

■Screamo
内なる気持ちをどう表現していいか分からず暴発してしまったのでしょうか。叫びたくなるほど激しい激情Emo。SaosinやStory Of The Yearなど。2000年後半に非常に流行りました。

■Midwest emo
アメリカの中西部で流行ったemo。変則チューニングとタッピングを使いテクニカルなバンドが多く、全く真似ができないです。
Tiny Moving PartsやAmerican Footballなど。

■Emo Pop
ポップパンクともかぶります。聴きやすいポップなメロディに乗せてEmoな歌詞を表現します。このジャンルはわかりやすい分、大衆受けして多くのビッグアーティストが生まれました。Fall Out BoyやMy Cemical Romanceなどが有名です。

こうやって見るとどれもこれも懐かしくてエモい。。
まだまだおすすめしたいアーティストはたくさんいるんですけどきりがないので今日はこの辺にしておこうと思います。
ただ、個人的に好きなEmoは、冴えない男達が好きな子に告白したいんだけど全然行動に移せないような、ダサくて汗臭い青春な心情を語っているエモい曲に心打たれがちですね。日本のバンドで言うと銀杏BOYZみたいな感じですかね?

このようにEmoはいろいろな方面に派生していき、今では幅広く皆に愛されるジャンルとなりました。ただ、エモいという言葉が流行った10年くらい前はスクリーモが爆発的に流行っている時期であり、エモと言えばこう。と言うようなファッションや楽曲のステレオタイプがありました。そんな当時のエモい特徴をあるあるにしてみましたのでそれを聞いてもらってお別れしようと思います。それではまた。

Emoのあるある言いたい

マイクの頭の部分持って歌いがち
マイクコード腕にぐるぐるに巻きがち
スクリーモする時、腰痛持ちのババァみたいに腰に手をやりがち
ドラムのクラッシュに合わせて頭叩きがち
ギター回しがち
Vansかconversの黒履きがち
タイトな黒のバンT着がち
カラフルなパーカーかぶりがち
ボーカルのクリーンパートがLAメタル並みに高音ボイスになりがち
男でも黒いアイシャドウ入れがち
髪型アシメにしすぎてバランス崩しがち
結果、見た目ヴィジュアル系と見分けがつかないがち
結果、見た目ギャル男と見分けがつかないがち
年齢重ねるにつれてこの見た目を続けるのが難しくなって落ち着きがち
スリムなスキニーを履いて見るも、実際は体型が合わずハムになりがち
服装は黒で統一してるのにタトゥーはカラフルにしがち



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