マガジン一覧

スイーツメモリー

お菓子や器にまつわるお話　思い出、あれこれ　やや脱線気味エッセイ

28 本
鈴木オカピ

スイーツメモリー（月見団子）

英語にはルナティック（狂気）という言葉がある。狼男は月に向かって吠えるし、魔女は黒ミサを開く。自身では発光しないのに、妖しく光る月。 月にまつわる歌で思い出すのが「出たー出たー　月がぁー　まぁるいまぁるい　まん丸い、盆のような月がぁー」って、どんだけ、能天気なんですか。狂気も神秘もありませぬ。 「月がぁー　出た出たぁー　月がぁー　出たぁー　ヨイヨイ」（炭坑節）これも、あんまりです。盆踊りなんかで昔はかかっていたけれど、今の若い人は炭坑節なんて知らないか。炭坑で働いてる皆さ

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鈴木オカピ

スイーツメモリー（フロランタン）

　「フロランタンは、おしゃれなフランスのお菓子。カトリーヌ・ド・メディシスがフランスのアン二世のもとへ嫁ぐ際に、イタリアから伝えた。因みに、フォークもその時、伝えられた。それまでは、フランスでは手づかみでの食事だった。カトリーヌに付き添ってやってきた料理長が、フランスのテーブルマナーの悪さに驚いて、『食事作法の五十の規則』という本まで書いた」その頃のフランスはイタリアから見たら粗野で、エレガントもへったくれもなかったのかなぁ。 この人が、カトリーヌ・ド・メディシス(1519

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鈴木オカピ

スイーツメモリー（ウィークエンドシトロン）

ウィークエンド　シトロン 「 ウィークエンド・シトロン。爽やかなレモンが嬉しいこのケーキは、週末に一緒に過ごす大切な人と食べるスイーツ」　 まったく、洒落た名前をつけるのね。コロナで、家にいることが多い家庭ではコロナ離婚なんて言葉もあるくらいだから、ウィークエンドにしか会えないって、いい関係だよね。毎日顔を合わせていると、やっぱりねぇ…　私の周りの奥さん達で、夫が大好きっていう人、聞いたことがない。 新聞の「つれあいにモノ申す」欄があり、六～七十代の妻の投稿で、面白半分、

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鈴木オカピ

スイーツメモリー（イチゴムース）

ストロベリームース　ピンク　ピンク　ピンク！ 「えぇー？こんな服、選択肢になかったわぁ」 「大丈夫、絶対、似合いますって」 ちょっと前テレビ、ヒルナンデスに、コーディネイト対決とやらで、二人のタレントに現役モデルが洋服をコーディネイトして、それをファッションデザイナーが勝ち負けを決めるというたわいない番組がある。半分嘘くさいところもあるけれど、確かに私も、同じようなものを着てしまう。以前は、それこそ、黒やグレーばかり着ていた。母親は　「もっときれいな色を着たらどうなの？」　と

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鈴木オカピ
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おかしな童話

お菓子作りをしながら、童話を作りました。 いろいろなくだものが、おいしいお菓子に変身するお話です。

4 本
鈴木オカピ

おかしな童話（こうぎょくちゃん）

ポポは、げんきなおとこのこです。空がまっさおな日、おさんぽをしていました。 「ぽぽ　ぽぽ　ぼくはぽぽ～　　そらはあおいよ　ぽぽ　ぽぽ～～♪」 すると、むこうのほうで　あかくてまるいものがころころころころ。　よく見ると　りんごのふじちゃん。ふじちゃんは、ぽぽをみつけると、いいました。 「こうぎょくちゃん？　なんだ、それー？　」ぽぽは　こうぎょくちゃんがなんだかわからなかったけれど、いっしょに、さがしてあげることにしました。あるいていくと、みかんのうんしゅうちゃんたちがいま

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鈴木オカピ

おかしな童話（おいもちゃん）

あきの、かぜがきもちいい日、りんごのおうりんくんと、みかんのうんしゅうちゃんが、さんぽをしていると、むこうに、おおきなものが、ごろんとねころがっていました。 「なんだろう？　あれ。くじらかなぁ」「くじらは　うみにいるんだよ」「じゃぁ、ぞうかなぁ」「そうかもねー、ぞうかもねー」「うわぁ、おやじギャグだぁ」 おうりんくんとうんしゅうちゃんが、のぞきこむと、なんとそれは、けたはずれに大きなおいもちゃんでした。こんな大きなおいもちゃんをみるのは、はじめてです。おうりんくんとうんし

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鈴木オカピ

おかしな童話（ねえさんレモンちゃん）

あまなつちゃんは、いつもレモンちゃんたちと、いっしょにいました。あまなつちゃんは、レモンちゃんたちより、大きいから、おねえさんぶっているけれど、ほんとうは、ちょっと気が小さかったのです。だからいつもレモンちゃんにいっていました。 ところが、ある日、一ばん上のねえさんレモンちゃんがいなくなったとおもったら、おおきなこえがきこえました。 れもんちゃんは、すべすべおはだの　まるはだかになっていたのです。 つぎに、二ばんめのねえさんレモンちゃんもいなくなったとおもったら、またこ

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鈴木オカピ

おかしな童話（おとうとレモンくん）

ねえさんレモンちゃんたちがいなくなってからというもの、おとうとレモンくんは、まいにち、そらをみて、ためいきをついていました。 あまなつちゃんが、ぴったりよりそって、おせわをしても、ぼおっとしています。おもしろい、なぞなぞをだしても、レモンくんは、うわのそらです。 れもんくんは、そとのせかいをしらないから、こわいきもちもあるけれど、ねえさんレモンちゃんたちが、みなによろこばれているのをみてから、まいにち、かんがえこんでいました。あまなつちゃんは　しんぱいでなりません。 さ

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鈴木オカピ
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お茶のじかん

コロナ、ステイホーム中に、せっせと作ったお菓子の写真集　春夏秋冬

4 本
鈴木オカピ

お茶のじかん１（2020年　春）

コロナ　ステイホーム中の　お菓子づくり お菓子作りを始めた。毎日、何を作ろうか、わくわくする日々。時間はたっぷりあるよ。さあ　何を作ろうか。マカオで食べたエッグタルト　おいしかったな。戸棚の奥で眠っていた、食器も出そう。 ベリーベリータルト　　ウキウキ　元気いっぱいになれる色 ストロベリーとブルーベリーは　とても相性がいいね フロランタン　　ナッツが　ざくざく　ざっくざく ウィークエンドシトロン　　週末は　誰とすごす？ いちご大福　　ふーん、こうやって　作るのか

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鈴木オカピ

お茶のじかん　２　（2020 夏～秋）

コロナ　ステイホーム中の　お菓子作り 夏が来た。海にも高原にも行かない夏だ。アイルランドにも行かない夏だ。合宿もコンサートもない夏だから　お菓子を作ろう。 水信玄餅　　英語では　レインドロップケーキと　言うらしい 水中花　　夏らしい和菓子のつもり…　何故かクラゲにように 抹茶ムース大福　　こんな和菓子　あるのかな シャインマスカットとブルーベリー羊羹　　こんな和菓子ないだろうな 抹茶パフェ　　　早くしないとアイスがとけちゃうよ 抹茶ムース　　ゆっくりしてても　と

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鈴木オカピ

お茶のじかん３ (2020 冬～2021春）

コロナ　ステイホーム中のお菓子づくり クグロフ型を買った　　いろいろアレンジして作ることができて　嬉しい マリーアントワネットの好物だった アイシングに卵白入れたら　ふわふわどろどろ～ クリスマスもクグロフで ミンスパイ　　イギリスのクリスマスのお菓子 ヴァーノチュカ　　チェコのクリスマスの編みパン シュトーレン　と　ブッシュ　ド　ノエル　　　　メリークリスマス！ 花びら餅　　　平安時代から伝わる　お正月のお菓子 練りきりで　梅 ガレット　デ　ロワ　　　フ

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鈴木オカピ

お茶のじかん４（2021 春～夏）

コロナステイホーム中の　お菓子づくり　　　　　　　　　　　　　　　　また春が来た。コロナ禍　二度目の春。お菓子を作っていれば平気、平気。急なお客様にも　余裕でこのとおり　　　　　　　　　　　　　　　　　　苺のタルト 苺のムース　　　苺は何をしても　かわいい。　ちょっと　ずるい 公園の桜、ソメイヨシノは終わり、八重桜に　　　　　　　　　　　　　　さくらゼリーと　さくらテリーヌ　　　テリーヌが　いびつだったね さくら餡で　水まんじゅう 羊羹　　　道明寺粉と　さくら餡で

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鈴木オカピ
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ダブリン～アムステルダムの旅

英語初心者主婦が家族を捨てて、アイルランド行くも、全身刺青のホストファザーに翻弄されてアタフタ。アムステルダムでは趣味の古楽や美術を堪能。

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鈴木オカピ