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スイーツメモリー(月見団子)

英語にはルナティック(狂気)という言葉がある。狼男は月に向かって吠えるし、魔女は黒ミサを開く。自身では発光しないのに、妖しく光る月。

月にまつわる歌で思い出すのが「出たー出たー 月がぁー まぁるいまぁるい まん丸い、盆のような月がぁー」って、どんだけ、能天気なんですか。狂気も神秘もありませぬ。

「月がぁー 出た出たぁー 月がぁー 出たぁー ヨイヨイ」(炭坑節)これも、あんまりです。盆踊りなんかで昔はかかっていたけれど、今の若い人は炭坑節なんて知らないか。炭坑で働いてる皆さん、日々の暮らしが辛すぎて、やけくそーって感じなのかなぁ。ヨイヨイッ

「I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に落とされた~ 」って鬼束ちひろさん、いきなり重たいわ、あの月の光の中で、そんなにご自分のこと、前面に押し出されても、あぁ、重い、重い。

ドビュッシーのベルガマスク組曲の「月の光」はひたすらに美しいけれど、狂気は感じられない。透明感と浮遊感はさすがです。でも、当初のタイトルは「感傷的な散歩道」となっていたのに、後から変えたんだって。

ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」に至っては、本人も知らないうちに名前が付けられている。「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」って、ポエムすぎません? あと、ベートーヴェンが、夜散歩していると、どこかから美しいピアノ演奏が聴こえてきて、窓辺によると、盲目の美しい少女が月の光の中でピアノを弾いておりました… などという全くのうそ話まであったりして。どれだけ、「月光」にしたかったんでしょう。ではお尋ねしますが、怒涛のような第三楽章はどうしてくれるのでしょう。月にミサイル打ち込んで爆破させる場面でしょうか。

そんな中、月にぴったりの曲、それはキング クリムゾンの「ムーンチャイルド」もう、名曲中の名曲。1969年の曲だそうです。

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どこがどう素晴らしいか、言葉にするとウソみたいになってしまうので、何も言えません。ジャケットの絵がおドロドロしいけれど、ただただ、妖しい程に美しい曲です。

中秋の名月には、月見団子を作る。今年は、がんばって、紀文のふわふわはんぺんでウサギさんも作りました。目は、梅干しの皮。耳は、はんぺんをちょっと焦がして。できたできた、うさぎさんできたー 

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下は去年のお月見団子。兎さんは鉄人形でした

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ススキは頑張って車で、遠くまで走りまわって探しました。買った方が早いけれど、なんだか負けた気がして(誰に) しかしその後、気がついたら、家の脇の遊歩道を数メートルいった草むらに、なんとススキがありました。幸せの青い鳥って、身近にいるものなのね。

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