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エッセイ

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2015年2月の記事一覧

6 ワタシの恋、殺風景

ワタシは恋に陥る水
透き通る宙と屈折の虹の泡
はじけ飛ぶ魚の無垢な感受性
前を見ず、水平線を見ず、
明日も見ず、何も水、空を泳ぐ
何かが染み入る蒼き春

邪魔する「私」は馬の足
90Rよりも180度
計算機が目を潰しにやってくる
目は口ほどに打算的
いつしかワタシは無味乾燥に干物のごとき

そしてワタシの恋がたき
「私」に侵食され朽ちてゆく

5.  昔、「私」が創ったポエム

今、むしり取られようとしている草花よ、君たちの名は雑草。
栽培者の支配を拒み、自由に生きる君たちは畏れをもって蔑まれる。
君たちを嘲笑するは、花壇で生きる大輪の植物たち。
栽培者の思うがままに生かされる、末端肥大な植物たち。
彼らは決められた花壇の中で生かされていることに気付きもしないまま、
彼らは彼ら自身を縛る花壇そのものまでも誇っている。
枠を拒み生きる君たちは、どこまでも自由を希求

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4.「私」は平和を望む

「私」は平和を望む。
だから、戦争に反対する。
もちろんテロリズムにも反対である。
そこに例外はなく、空爆も許せない。
そんな状況を利用しているヤツも同罪だ。
イスラム国のテロというやり方が嫌いだ。
力任せの空爆をおこなう大統領を殴ってやりたい。
一番みじかな糞野郎、、、
実感のないアホ首相には殺意を感じる。
なんといっても「私」は!! 
平和を熱望する正義の味方なんだものぉお!!!

ワタシはそ

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3. 9条を護ろう と、「私」が叫ぶ

「私」は9条の会のひとり。

だからという訳じゃないけど、

「私」は「9条を護ろう !!」と呼びかける。

あるときは、「9条を護れ!!」と叫ぶ。

でもワタシは知っている。

「私」がもう永いあいだ、9条に書かれた言葉を見つめてないことを。

「私」がそこにある言葉を忘れかけていることを。

「私」が「9条」という符号だけを護れ、と叫んでいることを。

「私」が「9条を護れ」と言うだけで、何か

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2.ワタシは「私」をみつめる

子どもの頃ワタシの見ている「赤」と他人の見ている「赤」は同じ「赤」なのかな? と思ったことがある。

友達に聞いてみたがその答えは解らなかった。

他人の見え方がワタシには解らず、ワタシの見え方が他人には解らないのだから。

ずっと時間がたってから別のことを考えた。

ワタシが思っている「私」と、他人が見ている「私」は同じなのかと。

一体他人に「私」はどう映っているのだろう?

「私」の名前は毒

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1.自己紹介

では、まずは自己紹介しましょう

はじめまして、、、、、。

といって自分をふりかえる、いきなり言葉を失う。

いったいワタシは誰?

名前は毒多、日本人、中年、フリーランス、男、、、、、

それらは誰かが便宜上ワタシを呼ぶために、区別するため振り分けた属性。

おそらく名前が毒多でなくても、日本人でなくても、年齢が解らなくても、

そんな属性の何もかもがなくたって、ワタシは在る。

その何者でも

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