6 ワタシの恋、殺風景

ワタシは恋に陥る水
透き通る宙と屈折の虹の泡
はじけ飛ぶ魚の無垢な感受性
前を見ず、水平線を見ず、
明日も見ず、何も水、空を泳ぐ
何かが染み入る蒼き春

邪魔する「私」は馬の足
90Rよりも180度
計算機が目を潰しにやってくる
目は口ほどに打算的
いつしかワタシは無味乾燥に干物のごとき

そしてワタシの恋がたき
「私」に侵食され朽ちてゆく



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