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悲惨な事件を起こした犯人に僕ができること「ぼくのメジャースプーン」

こんにちは、読書子です。
もうすぐ12月ですね。
気が付けば今年もあと1か月。
風邪を引かず、元気で過ごしたいものです。

さて、話は変わって本日紹介する本はこちら。
辻村深月さん作「ぼくのメジャースプーン」です。

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引用:Amazon

この本に興味をもった理由は、別作品である「名前探しの放課後」を読んだからです。
実は「名前探しの放課後」の登場人物が、今回紹介する本の主人公「ぼく」なんですよ。

まさか別作品にも登場するとは思っていなかったので、びっくりしました。

では、簡単にあらすじをお話しますね。

『ぼくは小学4年生。
幼馴染のふみちゃんは言動や行動がどこか大人びていて、ぼくにとって憧れの存在だ。

ぼくの小学校では4年生になると、小学校で飼育されているうさぎの面倒をみることができる。
ふみちゃんはうさぎが大好きで、当番ではない日も欠かさず世話をしていた。

しかし、ある日、小学校で凄惨な事件が起きる。
飼育されていたうさぎが鋏で傷つけられ、無残な姿で発見されたのだ。
第一発見者であるふみちゃんは、この事件がきっかけで心を閉ざし、喋れなくなってしまう。

犯人は捕まったが、全く反省している様子はない。
彼女のためにぼくができること。
チャンスは一度きり、ぼくの闘いが始まる。

まだ小学4年生の主人公が、ふみちゃんのために一生懸命考え、行動する姿は読んでいてウルッときました。

もし、自分の大切な人がふみちゃんと同じ目にあったら、「自分は何ができるだろう?」と考えさせられましたね。

そして、少しネタバレになりますが・・

実は主人公には不思議な力があります。
物語の中では「条件ゲーム提示能力」と呼ばれていました。

どんな力なのかというと、まず「Aの条件をクリアしなければ、Bのような結果が起こる」といった言葉を相手にかけます。
すると相手はBにならないよう、必死にAの条件を達成しようとします。

また、主人公と同じ力を持つ秋先生という方が登場しますが、その人も違う辻村作品に出てくるんですよ。

主人公と秋先生とのやり取りも面白かったです。
力についても詳しく分かるので、自分だったらどんな言葉をかけようかなと考えながら読んでました。

最終的に、ぼくはどんな言葉を犯人にかけるのか?
ふみちゃんは元気になるのか?

結末はご自身の目で確かめてくださいね☆







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