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実に面白い!大人気ミステリーシリーズ第一作目「探偵ガリレオ」

こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
東野圭吾著「探偵ガリレオ」です。

2007年に福山雅治さん主演でドラマ化された、人気ミステリー作品の第一作目です。
私もドラマは見ましたが、原作は読んだことがなくて、今回気になり手に取りました。
改めて読むと、実に面白かったです。

では、簡単にあらすじを紹介します。

不可解な難事件が起きた時、警視庁捜査一課の草薙俊平は必ずある場所へ訪れる。

急に燃え始めた若者の頭。池で拾ったデスマスクの謎。
死体の胸に残る奇妙な痣。痕跡を残さずに海水浴場で爆発が起きた理由。
幽体離脱で容疑者の車を目撃したと言う少年。

帝都大理工学部物理学科助教授・湯川学が常識を超えた数々の難事件に挑むミステリーシリーズ第一作。

「探偵ガリレオ」は全部で5話収録されている短編集です。

話はサクサク進みますが、しっかり理系の要素が入っています。
理系に弱い私でも分かりやすくて面白いと感じました。
少しオカルトチックなのも魅力的ですね。

私はいつも推理しながらミステリー小説を読むのですが、犯人は何となく分かっても、トリックは全然分からない。
そして、種明かしされて「なるほど!」と感動。
物語なのに勉強している気分でした。

特に面白かったのは「爆ぜる」という話です。
海水浴場で突然、爆発し、一人の女性が亡くなるのですが、爆発物の痕跡が一切ない。
唯一の手掛かりは、爆発前に一人の男性が近づいたということだけ。

物語が進むにつれて、男性の素性や殺人の動機がみえてきますが、爆発物のトリックが判明した時は驚きました。
まさか、身近でよく聞く成分が使われていたとは・・科学の力は凄いです。

また、印象に残った言葉もあります。
それは作中で登場する木島教授の言葉です。

「いかなる理由があるにせよ、エントリーを忘れるような選手は試合に出るべきではない。また、そんな選手が勝てるはずもない。学問も、やはり戦いなんです。誰にも甘えてはいけない。」 
ー探偵ガリレオ「爆ぜる」より引用ー

講義の申し込み期限を過ぎてしまい、困った生徒が何とか受けられないか木島教授にお願いしますが、教授は断固拒否。
その話を聞いた草薙さんが教授に拒否した理由を尋ねると、上記の言葉が返ってきたわけです。

厳しいと思う反面、それだけ覚悟と緊張感を持って挑む必要があるのだと納得しました。
このように、心に刺さる登場人物のセリフも「探偵ガリレオ」の魅力の一つです。

どの話もトリックが凝っていて読み応え抜群!
理系が苦手な人でも楽しめる作品なので、気になる方は読んでみてください。






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