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本みくじ【何を読むのか分からない!?】

書店で本を買うときは、背表紙や表紙を見てから購入しますよね。
タイトルや著者名、目次などを確認し、読みたいと思ったら買う。

でも、こう思ったこともありませんか?
本が多すぎて、何を買えばいいのか分からない………

私も実によくあります。
迷いすぎて店内を90分近く徘徊したこともあります(笑)
まあそれはそれで贅沢な時間でもあるのですが。

本を読みたいけど、何を読めばいいのか分からない。
もう普通に本を買うのには、何の新鮮さも感じられなくなってしまった。

そんな皆さんに朗報です!
今回は『本みくじ』という面白い本の買い方をご紹介します。
(いつも通りの本紹介も下部に続きます)


○"本みくじ"とは?

BOOKOFFが行っている新しい本の売り方。(一部店舗)
本が箱に封入されていて、その場で分かるのは本の質量感のみ。

直感で箱を選び、自分が予想もしなかった本と出会うことができる!


220円でこのワクワク感はなかなか



"おみくじ"としても楽しめますし、クーポンも少しお得。
(実際に購入したのは少し前ですが、有効期限は割と余裕があるのでご安心を)


220円でこのワクワク感が得られるのはなかなか良いです!
さらに次回以降使えるクーポン付き!

ということで、私の選んだ"本みくじ"の中身は……






こちらの『氷平線』という本でした!
ということで、このままいつも通り、本紹介へGO!



○著者

桜木 紫乃
北海道出身の直木賞作家

○ジャンル

ヒューマン小説


○あらすじ

作者の出身地である北海道を舞台にした短編小説。

「田舎」という少し特殊で閉鎖的な空間で描かれる生々しい男女や、必死に生きていこうとする人間の話。

氷平線 目次
雪虫
霧繭
夏の稜線
海に帰る
水の棺
氷平線

各編のタイトルが「水」に関連するのも、何だかオシャレな感じ。


○感想


性の描写が結構生々しく書かれており、「欲」「本能」に踊らされる人間がリアルに表現されている。

視線を外した友江の首筋から鎖骨まで、まっすぐな筋が走る。喉もとに陰が出来た。なんということはない肌の動きに、つい見入ってしまう。友江の唇がふわりと開いた。何か言うつもりか、戸惑っているのか――。背骨が熱く焼ける感覚が走った直後、誠一郎は下着を汚した。耐え難い屈辱が全身に広がる。小刻みな呼吸を繰り返し、うつむくしかなかった。

『氷平線』より

・どちらかと言うと重めで、生々しく、後味が良いものとは言えなくて、苦手な方は苦手かもしれない……

・しかし、読書だからこそ、読んでみようという気にもなる。

・「倫理観」という言葉だけでは片付けられない、どこかリアルな感じというか、怖いもの見たさを感じさせる文章が非常に巧み。

・北海道の自然や気候の描写が巧みに描かれており、実際に見たことが無い景色でも、脳内でイメージが膨らむ。

空がすっきりと晴れ上がっていた。今年最後の牧草を刈り入れて、集落の空気も凪いでいる。十月。秋を渡る風は、収穫を終えた十勝平野に鮮やかな色を連れてくる。

『雪虫』より

・自分が普段読まない系統の本ではあるが、そのような類の本を読むことで、新たな気づきや驚きが得られることも多く、貴重な読書体験となった。



以上です。

『本みくじ』で新しい本と出会うことができました!
皆さんもこのワクワク感をぜひ味わってみてくださいね!


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