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【読書大学プレゼンツ】2022年オススメ本7選!

 今年も残すところわずかですが、2022年に読んだ本から特に良かった7冊を紹介します。


1【エッセイ】ナナメの夕暮れ

(著者:若林正恭)
 (自称)人見知りであるオードリー若林さんのエッセイ。著者のエッセイはどれも面白く、芸人という枠組みを外しても、ずば抜けて面白い。本作品は人見知りであった著者が、年齢を重ね、社会の中で経験を積んでいく中での内面の変化が描かれている。著者の作品で特に有名な『社会人大学人見知り学部卒業見込み』から順を追って読むと、その変化していく様子が浮かび上がり、何倍も楽しめる。好きすぎて、ハードカバーと文庫本の両方を買った笑


2【生き方・考え方】しないことリスト

(著者:pha)
 元日本一のニートである著者の代表作。著者の本は周囲の価値観や常識にとらわれずに、生き方や考え方の選択肢を広げてくれるものが多く、読むと肩の力が抜け、気持ちが楽になる。本作品は、なにかと「○○をしないとやばい、普通じゃない」という世間の風潮に待ったをかけ、よく聞く「することリスト(ToDoリスト)」と真逆の「しないことリスト」という形で、無理してやる必要の無いことを著者の具体例と合わせて列挙されていて面白い。


3【生き方】年収90万円でハッピーライフ

(著者:大原扁理)
 この本は著者の隠居生活やシンプルな暮らし方を薦める類ではなく、「自分自身による自分自身のための幸せな生き方」に近づいていくための考え方が書かれている。まず、タイトルの「年収90万円」というのが衝撃的で、本当にそんなことが可能なのかと疑ってしまうが、読んでいくうちに「意外とこういう生き方はアリかも。いやむしろ、今の自分の生活よりも幸せそう」と感じた。やさしく語りかける文章も非常に読みやすい。
(当ブログ『読書大学』の感想記事もぜひご覧ください!)


4【考え方】諦める力

(著者:為末大)
 「走る哲学者」とも言われる元400mハードル選手である著者の代表作。著者は考えることや言語化することが上手で、その考えや言葉はスポーツ選手のみならず、何か勝負の世界にかかわりのある人や、社会人にも非常に参考になる。個人的には「恐ろしいほど冷静に勝負事を考えている」というのが彼のイメージ。著者のYouTube「為末大学」も面白いのでぜひ見てみてほしい。
(当ブログ『読書大学』の感想記事もぜひご覧ください!)


5【哲学】子どものための哲学対話

(著者:永井 均)
 子どもと猫の会話を通して、哲学的な視点で社会のことや身の回りのことを考えていくスタイルが面白い。文量や専門用語は多くなく読みやすいが、内容も濃く良本。子どものみならず大人が読んでも考えさせられることが多い。哲学に興味があるけど、難しい専門書を読むのには少し抵抗があるという方には特におすすめ。
(当ブログ『読書大学』の感想記事もぜひご覧ください!)


6【短歌】はじめての短歌

(著者:穂村弘)
 全くなじみの無かった分野の本を読んでみたいと思い手に取った一冊。短歌に関する知識はほぼ皆無であったが、短歌の少ない文字数から生み出される様々な想像、余白が非常に面白い。似たような言葉でも表現が違うだけで、読み手の想像の幅がこんなにも変わるのかという驚きもあった。「結果」や「効率」という現代で重要とされている概念に息苦しさや疲れをという人におすすめ。


7【小説】変身

(著者:カフカ)
 チェコ出身の作家であるカフカの代表作の一つ。朝起きたら虫になっていたという衝撃的な始まりであり、読んでいると、全ての集中を完全にこの本に持っていかれる。この作品を通して伝えたいことが何なのかは正直分からないのが、それでも読んで良かった、読むべきだったと思わせてくれる本。カフカ自身もこの作品に対して、時々で異なる解釈をしているので、読者がこの本を読んで困惑したり、様々な解釈をしたりすることも当然。また、著者のカフカ自身にも興味が湧き、カフカを研究する人も数多くいるのも納得がいく。


以上です。皆さんはどんな本を読みましたか?
来年もよろしくお願いします!良いお年を~

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