夏の記憶【エッセイは読むだけ!?】
エッセイはお好きですか?
私はよく読みます。
人それぞれの生き方や考え方はもちろん、世界の切り取り方や捉え方、扱う言葉の特徴を垣間見れるのが好きです。
そして、小説と違いエッセイは誰でも書くことができ、そこもまた魅力の1つだと思います。
今回は、ブックカフェを巡っていた際に見つけることが出来た、エッセイ集『夏の記憶』をご紹介します。
〇あらすじ
・松本の「栞日」というブックカフェで購入したエッセイ集。
(現在は購入できるかは不明)
・「エッセイを書こう」というワークショップの参加者が、夏の記憶をテーマに書いたエッセイを収録。
〇感想
【十人十色の個性的な作品】
・12人の作品のどれも個性的で面白い。 文量、言葉の選び方、題材の規模などが、人によって全然違う。
・例えば、「夏の記憶」を取り上げる際に、過去の思い出の中で大きなイベントを取り上げる人もいれば、それほど大きな出来事ではないが記憶に色濃く刻まれているもの、散歩や夏の朝など何気ない一場面を細かく描写していく人など様々である。
・また、中身を読んでいるうちは筆者の情報はペンネームしか分からないので、「これは同年代?歳上?学生?子供?女性?男性?」など、どういった人が書いたものかを想像する。
最後に筆者の生年や住んでいる場所、職業など簡単なプロフィールがあるので、そこで納得いったり、驚いたりするのも面白い。
・物凄く文章表現が豊かでプロの人が書いたのかと思わせる作品を書いていたのが本屋の店主だったり、独特な言い回しや捉えた方をする作品だと思っていたら病気を抱えている人だったり。
他にも、村上春樹を読む小学生、ゲーム会社から医者に転職した人など、興味深い筆者が多い。
・もちろん、そういった特殊な経験が無くても面白い作品を書く人はたくさんいた。 中には誤字や脱字、少し読みにくい文章もあるが、それもエッセイだと1つの味や個性にもなり得る。
【エッセイについて】
・私も時折、エッセイを書いており、「素人のエッセイを読んでくれる方なんているのだろうか」という不安もあったが、今回の作品を読んで、プロとか素人とか関係なく、人の数だけエッセイもあるということを学んだ。
・そして、私のような素人が背伸びしたり、取り繕っても仕方がないないので素直に書こうと思った。エッセイの場合は変に上手く書こうとするよりも、素直に書く方が面白くて惹かれる作品になる気がする。
以上です。
皆さんが少しでもエッセイに興味を持っていただけると嬉しいです!
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