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三千円の使いかた【著者:原田 ひ香】

〇ジャンル

:小説

〇要約

 この本は3000円のおすすめ活用法等を説明するものではない。4人の女性を中心として書かれる「お金」や「人生(ライフステージ)」に関する小説である。お金は生きていくのに誰しも必要であり、年齢、性別、世代、家族形態、職種などによって考え方や価値観は異なる。

 また、お金の使い方は人生にも深く関わっており、同じ金額であっても使い方にその人の性格や思想が表れる。絶対的に正しいお金の使い方や良い人生は当然決まっておらず、詰まるところ、「他人は他人、自分は自分」である。

 しかし、よく聞くこの言葉も、分かっていてもそう割り切れないことがある。そんな時は、この本を読み返すと、自分と同じような悩みや不安、モヤモヤを他の人も抱えていることに改めて気づくことが出来る。


〇感想

・読むとおそらく誰もが「あるある」と感じることがあるはず。つまり、同じように悩んでいるのは自分だけではないということに気づく。

・お金の使い方には正解がなく、最後に決めるのは自分であることは、自由であり、責任もあり、悩むのも無理はないと感じた。

・将来への心配ごとを少なくするために節約することも大事ではあるが、今の生活をもっと楽しむというお金の使い方も大事。(どちらを優先するかもその人次第)

・経済的なことは考えず、本当はどうしたいかという自分の直感や気持ちに従うことも時には必要。

・たとえ失敗や、想定外のことが起きても、人生はいつからでも出来ることがある。

・人生のターニングポイントやライフステージの変わり目などにまた読みたい。

・「他人は他人、自分は自分」を念頭に置き、それでも他人を羨ましくなったり、嫉妬しそうになったりしたら、また自分に言い聞かせる。ひたすらこれを繰り返し、最終的に少しでも自分が満足出来るような人生が送られれば、それで御の字であり、それが正解かもしれない。


〇本に出てくるお金や人生に関する言葉

家族、年齢、性別、会社、結婚、就職、退職、リストラ、専業主婦、実家、子供、1人暮らし、ペット、マンション、節約、賃貸、一軒家、都会と田舎、ローン、貯金、固定費、投資信託、ポイ活、スマホ代、セミナー、定期預金、金利、配偶者の死、アルバイト、季節労働、退職金、世代間、家計簿、年金生活、介護、義理の親、習い事、高齢者就職、ハローワーク、お小遣い、婚約指輪、タワーマンション、セレブ、寿退社、嫉妬、新婚旅行、保険金、浮気、iDeCo、費用対効果、ブラック企業、フリーター、入院、家事、バブル世代、熟年離婚、更年期、結婚式、ファイナンシャルプランナー、ブログ、学費、奨学金、借金、家同士の付き合い、不動産売却、ガーデニング、病気、経済格差 などなど




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