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余録と補遺と読書と雑談①

みなさま、如何お過ごしでしょうか?
まだまだ暑い日も続いておりますが、どの様な書籍をお手に取っておりますでしょうか?

今回も少し前に standfm で頂いたレターから誤読満載の記事を書いて参りたいと思います。
相変わらずモヤモヤと答えの出ない問いに向き合っておりますが、先日文字起こし+αも含めてPHASE1~PHASE3の記事をnoteに書いて投稿しております。
今回はその余録と補遺を書いてみようと思います。

◯宇宙の成り立ちとは?

──── 宇宙の創生から4つの現象が誕生しました。ビックバンが起こり今から138億年前物理学的現象として下記が誕生したと言われています。

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補足です↓


ビックバンとは・・・
宇宙は非常に高温高密度の状態から始まり、それが大きく膨張することによって低温低密度になっていったとする膨張宇宙論(ビッグバン理論 (Big bang theory) における、宇宙開始時の爆発的膨張。インフレーション理論によれば、時空の指数関数的急膨張(インフレーション)後に相転移により生まれた超高温高密度のエネルギーの塊がビッグバン膨張の開始になる。その時刻は今から138.2億年(13.82 × 109年)前と計算されている。

さらに・・・化学的現象も起こります。

・原子の誕生(物質×エネルギー)
・分子の誕生(原子の結合)

原子がここで出てくる訳です。さらに原子の結合で分子も・・・

その後、約38億年前から・・・約20万年前に・・・

────約20万年前までにホモ属が誕生し進化の過程を辿ることになりました。現代人類は 農業革命⇒科学革命⇒超ホモ・サピエンス時代を迎えようとしております・・・

◯PHASE1

◯PHASE2

◯PHASE3


資本主義をアップデートするには?

────格差が広がらないための処方箋・・・というお題で記事を書いて参りましたが・・・そもそもの、この「問い」からだと私は出発できませんでした。歴史を突き詰めるとそれは・・・人間の集積ですので、人間の欲望が生み出したお金の運用システム全般と言い換えられそうでした。
格差分断切断というキーワードは昨今のSDGs含めて幅が広いイシューでもあると感じます。

マット・リドレー「進化は万能」の中で次の様に語っております。

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良いニュースは偶発的で未計画、創発的で徐々に進化する物事にまつわることである。一方で悪いニュースは歴史に押しつけられた、人為的でトップダウンで意図的な物事にまつわることだ」と。

■マット・リドレー著/進化は万能である(早川書房)

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────良いと感じたり、悪いと感じたりするのは、人間が知覚しているに過ぎない訳ですが、バイアスが強烈に働いている状況での判断ですので、知らない間にそう信じ込んでいるという事が多分に有ると思います。

この知覚とは・・・刺激に対して意味づけを行う過程の事を指す訳ですが、
人間を含む動物は、外界からの刺激を感じ取り、それに基づいて行動をしていますよね。
この意味付けを行うという事は大切ですが、刺激が多い現代社会に対して、段々とこの刺激に慣れて来てしまっている・・・つまり、何気ない日常に注意/意識を払わなく成って来て居るようにも感じます。

────例えば、駅までのいつもの道も、初めて通る時には周囲に何があるのか?や危険を察知しながら注意深く歩いて行くことは予想されますが、それが何年も同じ道を通り続けると殆ど注意を払う事無く、ある種、自動操縦状態で歩く事になって居るようにも思います。

初めて通る時には、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)もフル活用をして歩く様にも思いますが、慣れてくると感じるという事に対して意識が遠のく様にも思えます。

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────知覚したものは大脳で処理されていきますが、五感やそれ以外の感覚が瞬時に統合される事で、人間は様々な行動を実施する事が可能となります。人間が知覚している「現実」はそもそも外部世界を直接に反映してはいないとも言われております。脳が作り上げた虚構だとも捉えることが出来そうですが、良く語られる文脈としての話がございます。

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ご存知の通り、電磁波自体に特別に色が備わっているのではなくて、色は様々な波長の光の混合から脳が作り上げたものだという事ですね。

────認知科学領域では「脳はある種の予測装置でもあり、知覚感覚信号の原因について脳が作り上げた予測の束である」とも言われておりますが、この知覚するという事、そして自分自身で集中出来ているか?という部分に意識を向けたいと思います。

機械仕掛けの人形の様に、絶えず入力出力を繰り返す存在が人間だとも考える概念もございますが、脳は感覚入力の原因について絶えず最良の推測とアップデートを繰り返す事で、「世界」が何たるか?そして、何があるのか?を絶えず知ろうと、試みているのだと思います。

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◯看脚下とは?

────には「足下を見なさい」という考え方がございます。
「看脚下」という言葉をご存知でしょうか?
(かんきゃっか)と呼びます。

それはこんなお話ですが・・・
中国に法演という禅僧が三人の弟子を共に寺に帰る道中のエピソードです。
暗い夜道ですので、現代の様に外灯が有るわけでもないので、明かりを灯さねば帰ることすら出来ない暗闇だとご想像ください。

その時、一陣の風が吹いてきて、その灯が吹き消され真っ暗になってしまったのです。辺りは闇と静寂に包まれてしまい・・・呆然とする訳です。

師匠である法演が三人の弟子達に向かって問を投げかけたそうです。「たしかに暗い夜に道を歩く時は明かりが必要だ。その明かりが今消えてしまった。さあお前達、この暗闇の中をどうするか答えてみるのじゃ」と。

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────暗闇とはメタファにも思えますが、人性でも自分の行く先が真っ暗になったと感じることも皆様も一度や二度、いや・・・三度とあるのではないでしょうか?例えば、思いも寄らない災難に遭って、前途が暗たんたるところを、どう切り抜けていくのか?という問いだとも捉えられます(汗)そこで弟子たちが、それぞれ自分の気持ちを言葉に出して語ったそうです・・・

最初に仏鑑という弟子の一人が・・・

「すべてが黒一色のこの暗闇は、逆にいえば、美しい赤い鳥が夕焼けの真っ赤な大空に舞っているようなものだ」と回答をしたそうです。
なかなか秀逸な表現ではないでしょうか💡

ところが・・・師匠はなかなかうなずきません(汗)

続きまして・・・仏眼という弟子が答えて言いました。
「真っ暗の中で、この曲がりくねった道は、まるで真っ黒な大蛇が横たわっているようである」と。
しかし・・・またしても、師匠はうなずかず・・・

────最後に、圜悟克勤という弟子が・・・

「看脚下」と答えたそうです。「真っ暗で危ないから、つまずかないように足元をよく見て歩きましょう」と答えたそうです。
ようやく、師匠は「その通りだ」とその回答を絶賛したというのです。

────暗い夜道で突然明かりが消えれば、誰しも・・・驚きそして明かりを頼りにゆっくりと歩みを進めるのではないでしょうか?

または、現代であればスマートフォンの機能を使い懐中電灯代わりに歩みを進めるのかも知れません。このエピソードからの示唆は・・・
まず、今ここで成すべきか?という事です。

それは他の余計なことは考えずに、つまずかないように足元をよく気を付けて行くということなのです。
それは、エネルゲイア的に今に集中することを示唆しているのかもしれませんが、自分自身をよく見てみる事についても教えてくれているように思います。

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────自分の持っているものにはあまり着目せずに、自分に欠けている部分に目を向けたり、他者の持っているものが時には眩しく見える事もあると思いますが、自分の中の小さな天才に着目すべきだとも誤読出来そうです。

それは決して自惚れや自信過剰に成るというお話でもなく、既に答えは自分の中にあり、しかしながら日々の雑音や煩悩で自分の求めているものが打ち消されているだけの様にも思います。

今回はモヤモヤと雑談の様な記事になりましたが、自分自身の足元をしっかりと見直しながら、我が生き方を深く観察することで見えない何かが見えて来るという着地でございました💡

足元を見ると同時に、我が人生の至らなさを見て欲しいのです。未熟である自分に気づく、発見する・・・。足元を見ると言う事の中には、そういう大事な意味があるのです。ここに、もうちょっと違った人生の見方ができるのではないでしょうか。


────我々はどこに向かうのか?
未来のことは誰にもわかりませんが、以前もstandfmでも配信しましたが、いつもながら、高慢であり無教養ではいけないということですね。
人間の根幹を支える様な人文学系の領域を日々、学んで行くことで
大いなる何かに導かれている感覚を自分の中に醸成することが大切だと感じます。それは自分が小さな宇宙であり、他者との相互連携を図り、自分から周囲にどんどん良い波動を振りまくことで全体がよくなるという様な、感覚を持てるように自ら自発的に行動を起こす事だとも誤読をしております。

■ロバード・メイナード・ハッチンス

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────ハッチンスは1949年のゲーテ生誕200周年の演説で次の様に語っております。

われわれの時代の特徴のうち、最も予期せざるものは、人の生き方において、あまねく瑣末化が行きわたっていることである

瑣末化とは・・・「目的意識のなさ、重要なものは何もないという感覚、そして信念の欠如に起因している」と指摘を加えており、コロナ禍での突如現れた余暇に恐怖するのではなく、余暇時間を活用して自分自身を見つめ直したり、自分の持っているものを点検したりと自分時間を十分に満喫しようと私自身、心がけております。

ここまで読んで頂きまして有難うございます。



────ここからは毎度の宣伝でございます(汗)

◯読書術研究家の日々の活動↓

・stand.fm【子育て×読書体験ラジオ】
=配信17ヶ月目に突入です・・・
2020年4月5日~配信をスタートしており昨日(2021/8/24迄)で598本の音声コンテンツを配信しております。17ヶ月継続して参りましたが、リアルの場ではお会い出来ない方ともゆるい弱い繋がりが持てて、毎日刺激的な日々を過ごしております💡

【Twitter】
日々読書について語ったり、興味のあるツイートを拡散したりなど活用しております。最近ではお優しいDMやコメントを頂戴する機会も増えて参りましたが、有り難い限りでございます。

【REC】
stand.fmと同時期にローンチされたと思われるRECでも音声配信をしております。本日(8/24)までに89個の音声コンテンツを配信しております。
まだRECの世界にある「何か」が分かりませんが、気が向いた時に配信をするような感じでございます。

【POTOFU】
POTOFUも活動URLをまとめました。宜しければ、お立ち寄りください。

リアルの場でもSNSでも一期一会の出会いを大切にして参りたいと思います。引き続き、お付き合い宜しくお願い致します。
■ブリア=サヴァラン/Wikipedia参照

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どんな書籍を読んでいるか言ってみたまえ、君がどんな人か言い当ててみせよう。

と、までは申しませんが、読書全般にご興味ございましたら、是非、お立ち寄り下さい。

#standfm   #読書 #子育て #資本主義 #ビック・バン #マット・リドレー #進化は万能である #五感 #予測の束 #看脚下 #禅




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