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読書熊
2019年5月4日 16:41
「ふたつの日本」(望月優大さん)は、日本で「いないことにされている」移民を真正面から取り上げてくれました。副題の通り、日本は「移民国家」なのだけれども、「建前」で移民はいないと言っている。統計を分析すれば、既に移民となった外国にルーツを持つ方が多数いることが「現実」だと分かる。「いないことにする」にはどうしたらいいか。それは「言葉を剥奪する」ことだと、望月さんは明らかにしている。政府は移民では
2019年5月4日 16:20
「死にがいを求めて生きているの」というタイトルは一回聞くと頭を離れないし、読んでみると中身は心を離れなかったです。朝井リョウさんの最新小説。描かれているのは「平成を生きる若者の生きづらさ」で、それは言い換えると「相対評価が排除され、絶対評価だけになった時代の生きづらさ」だった。作中に出てくるこんなフレーズが印象に残っている。だけど人間は、自分の物差しだけで自分自身を確認できるほど強くない。