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読書熊録

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2019年1月の記事一覧

本を読んで「幸せは自分の外側にこそありそうだ」と考えた(2019年1月)

本を読んで「幸せは自分の外側にこそありそうだ」と考えた(2019年1月)

今月、本を読んで考えたのは「自分の理想とか、成長とか努力とか、そういうものを手放してみると案外幸せなのかもしれない」ということでした。

チョン・セランさんの「フィフティ・ピープル」という小説がユニークでした。本作は主人公がなんと51人がいて、各員分の短編が収められています。面白いのは、それぞれの主人公が別の主人公の物語の「脇役」として登場することです。

たとえば、食中毒で入院した男性が、近くの

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