関カレ結果と監督へのインタビュー

僕と順大オタが喜ぶであろう関カレ結果まとめ速報です。

1500m決勝
塩原匠③3:46.49 (3着)
大野聖登②3:49.38 (11着)
1500m予選
後田築②3:51.53 (7着)

3000mSC決勝
村尾雄己③8:40.43(1着)
山﨑颯③8:45.71 (4着) PB
3000mSC予選
辻昂介①9:28.34 (14着)

5000m
池間凛斗①14:04.11 (16着)
永原颯磨①14:14.52 (25着)
川原琉斗①14:18.09 (29着)

10000m
玉目陸①28:13.67 (8着) PB
海老澤憲伸④29:06.26 (21着)
吉岡大翔②29:23.19 (25着)

ハーフマラソン
小林侑世②1:04.55 (12着)
荒牧琢登②1:07.07 (27着)
鬼澤大樹④DNF

以下去年の結果。比較用。

1500m決勝
後田築① 3‘48“73(2着)
大野聖登① 3’49”20(4着)
1500m予選
中川拓海① 3'56“79 (11着)

3000mSC決勝
村尾雄己②8‘46”36(3着)
山﨑颯②8’59“23(10着)
林龍正①9‘01”61(11着)

5000m
三浦龍司④13’45“52(1着)
吉岡大翔①13‘48”19(4着)
服部壮馬③14’04“99(10着)

10000m
浅井皓貴③28‘30“11 (4着)PB
海老澤憲伸③ 28’48”84 (9着)
荒牧琢登① 29‘18“30 (19着)PB

ハーフマラソン
石井一希④ 63’33(8着)
藤原優希④ 64‘57(15着)
神谷青輝③ 67’54(28着)

去年も説明した事ではあるが、関カレとは関東学生陸上競技対校選手権大会の略である。関東の大学が一同に集って陸上No.1大学を決めようじゃないかという大会である。だから、100m走や幅跳びも実は行われているのである。僕は長距離が好きなんでそれに絞っているだけだ。あと、一同と言ったが順大の競い相手は主に中央、早稲田、法政、東洋、明治、日体、東海、山梨学院等の1部大学であって、2部に当たる青学や駒澤、国学院等とは競っていない事に注意が必要であろう。
去年も僕は順大の関カレ記事を書いたのであったが、今から振り返ってみると全く滑稽な事が書かれていた。途中はまだ良いのだが、最後この様に纏めているのである。

『来年の箱根に関してはまだまだシード落ちの危機から脱したと言い難いが、短めの出雲駅伝くらいならやれそうだなとますます思った。』

結果は余裕のシード落ち、出雲駅伝も関東大学の中ではゲベ(最下位)だった。要は、関カレはあくまでトラック競技であって、秋シーズン以降に行われる上り下り込みの駅伝競技とはあまり相関性がなかったのだ。
だから以下に書かれる事も決してあてにはならないし、話半分で聞いてもらって構わないのである。それくらいにスポーツの世界で戦っている人達は一進一退のギリギリの攻防の中に身を置いているのだ。その時その時の様々な要素が絡み合って決まるので誰が活躍するとも限らないし、しないとも限らないのである。僕が来年結婚しているかもしれないしやっぱりしていないかもしれない事と同じである(笑)。
誰が、今の吉岡の走りを予想出来たろう。本人が誰よりも動揺しているのではないか。去年の今頃はまだ良かったのである。今年5000を走った面子はどれも順大期待の新人ではあったのだが見事に撃沈してしまった。撃沈と言っては失礼か。10000を走った玉目が出来過ぎなのであって彼以外が新入生の普通だと思うのだがいかがだろう。
先日順大の長門監督がNumberPREMIERの取材で吉岡についてこんな感じに評価していた。
「彼の高校時代の成績は様々な点が噛み合わないと中々達成出来ない。あれを念頭に置くと今の成績に満足出来なくなってしまう。長距離は苦しいスポーツですから。喜びが乏しいと(次のステップに)耐えられない。」
意外にも体調不良が原因だとか言わなかった。順大オタの間では入学前のレースで熱中症に罹って倒れた事が遠因だと専ら囁かれているのだが。
「高校までは5000が主戦場だったが、10000を走るよう説得していく。それによって(20キロの)箱根にも対応出来るでしょう。」
とも言っていた。5000でパリ五輪に出場する為(だと思われるが)、昨年は5000のレースばかり出ていたのに関カレには10000でエントリーされたので自分は驚いたのであったがそういう事かと思った。つまり長門監督の意向が無事反映されたのである。素人ではあるが正直それがいいと思う。三浦が爆発的にタイムを伸ばした大学1年時、ちょうどコロナで試合も無くて、意外にも長い距離を走り込んでいたんだそうだ。高校から大学へ移って練習量が格段に増えた事が彼のベースアップへ繋がったのでしょうともこの時長門監督は評していた。だから、もう1段階段を上がる為には試合を休んで練習に打ち込む時間が必要かもとも。
また、インタビューの主目的は箱根駅伝の敗因を尋ねる事にあったのだが、これについてはチーム運営システム上の問題と結論付けていたのでちょっと退屈に思った。しかし最後の方にポロっと、
「誰にキャプテンをやらしても結果は同じだったろう」
「(三浦世代)前年の強力な選手達が抜けてしまった」
と漏らしていたのには笑ってしまった。結局は、やっている人間、選手が大事だと示唆しているのである。所詮は学生スポーツである上、当の四年生(三浦世代)は卒業してしまってそれぞれの道を既に歩み出しているのに、ここへきて彼等の肩を後ろから捕まえるが如くに本音を漏らすのは流石に憚られたのであろう。全くの同感である。
ただ駒澤の藤田監督が同じ様なインタビューを受ける中で
「芽吹(前駒澤キャプテン鈴木芽吹)が〜、圭太(エースの佐藤圭太)が〜、篠原(現キャプテン)が〜良くやってくれた」
と愛着を持って各生徒に言及、その人間性に賛辞を送っていたのに対し、長門監督はやけにあっさりしていると感じた。あれほど活躍した三浦に対してであってもだ。
「三浦は切り替えが早い」
と言っていたがこれって褒めているのだろうか。元祖山の神である今井氏が今年からコーチに着任したのだが、彼氏には心の面の指導に期待していると言っていた。こういった発言や態度一つ一つを拾い上げていくと、長門監督が生徒に何を期待しているのか見えてくる気がするのである。僕は此等について賛成も反対も加えるつもりはないが、自分が生徒だったら長門監督にはあまり好かれなかったかもしれないと思う。ただ、あの若くて緩そうな雰囲気の監督の元にはそういう学生が集まって来るものだとも思うのだ。

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