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育休復職⑤「理解」を理解する|「7つの習慣」~第5の習慣 まず理解し、そして理解される〜

こんにちは。「7つの習慣」を学ぶワーママのコミュニティ「DO IT NOW」のユカッティです。2児を育てながら、本コミュニティを仲間とともに運営しています。

さて今回もシリーズ企画、

初めての育休からの職場復帰をするママ
に向けて、全7回予定でお送りします。

今回は「第5の習慣 まず理解し、そして理解される」という、7つの習慣の中でも「なかなかできない!」「意識はしているけど、難しい」という声も多い習慣。
手強い相手ですが、付き合ってみると意外といい奴かも?! 

職場のみんながワーママの復帰をウェルカム……だったらいいけれども。


まずはこの動画をご覧ください。
#HappyBackToWork ママが復職する日

育休からの初出社、ドキドキワクワクのママに職場のみんなが仕掛けたサプライズとは……

大好きな動画です。(残念ながら、動画のような復職日を迎えられませんでしたが……!)

このように職場の同僚たちが、ワーママが働きやすいように万全の体制を整えてくれたら心配なく復職できますが、現実はなかなかそうはいかないですよね。

"悲劇のワーママ"症候群

無事に復職したはいいけど、お迎えの時間が気になり、時短で休憩もままならず、園からの呼び出しがあるかもしれないとドキドキし、久々の大人とのビジネス会話についていけなくて落ち込み、休んでいる間の会社や世の中の変化もキャッチアップしなくてはと焦り……

「ああ、子どもがいて働くってなんて大変なんだろう。ワーママばっかり、わたしばっかり辛いのなんでだろう……」という思いが募っていく。募り募って

「部長、私は制約があるマーママなんだから、ひとり社員を追加してくださいよ!!」

「子ども育てながら働いてるんで、みんなが協力してくれるの当たり前じゃん」

と、叫びたくなる!
でも、その前に、ちょっと立ち止まり、一歩下がって俯瞰してみると……見えてくるものがあるんです。

「ワーママの大変さをわかってくれ!」大変なのは本当に自分だけ?


時間に制約があると焦るし、自分ばっかり……な思考に陥りがちなので、そんな時こそ思い出したい習慣が「第5の習慣 まず理解し、そして理解される」だなぁ

(Kさん、40代、静岡県在住、得意技は「合気道」)

初めての復職っていろいろ慣れず必死だし、「こんなに大変な私のことを分かって!」と思いがち。 でも上司からすれば、「大変なのはあなただけではない」 だから、まず復職後の職場の状況を理解しようと上司から情報を得る。 その上で、自分の状況や出来ること出来ないことを(意欲はあることも併せて)伝えると、一方的に権利主張する人という印象を持たれず結果的に協力も得やすい。

(Mさん、40代、大阪府在住、趣味は人間観察)

ワーママが時間に制約があるのは、とてもとてもわかりやすい。

でも、ワーママだけが制約があるのでしょうか?
見えにくいだけで(言わないだけで)、介護中の人もいるかもしれないし、勉強を頑張っている人、持病があって通院が大変な人、べったりの子育ては終わったけど思春期のお子さんがいて悩んでる人、仕事以外になにか気にかかることを抱えている人が、実はチーム内にいるのかもしれません。

乳幼児を抱えながらの復職は本当に大変です。だからこそ、事情は違うけれど大変な状況の人に共感できるのが、ワーママなのではないでしょうか。

そして、自分の大変さを理解してもらう(権利を主張する)前に、相手や会社の状況を理解しようと試みることが、環境や状況を好転させるきっかけになることもあります。

復職面談で「効果的なプレゼンテーション」をしてみた

これ、第1子ではなく第2子の復帰のときにやってみたことなんですが、「まず理解し」の実践例として参考になるかもしれません。

元ネタは「完訳 7つの習慣」の「効果的なプレゼンテーション」。どんなに誠意をもって説明しても、研究費の承認が降りず困り果てた大学教授が、コヴィー博士の助言を受けてプレゼンを再実践した結果、みごと研究費を取りつけたエピソードです。

コヴィー博士
「君には誠意があり、その研究が非常に役立つものだってことが、私には分かる。まずは、彼らの立場を彼ら以上にうまく説明することで、彼らの立場を深く理解していることを示すことだよ。そしてその後で、君の申請の合理性を論理立てて説明することだ」

「やってみる」と彼は答えた。

(中略)

そして、彼は実際にプレゼンテーションに出向くと、次のように話を始めた。

「まず、学部の現在の研究目標と、私の出している申請に対する学部側の不安を、私自身が理解しているかどうかを確認させてください」

彼は、じっくりと時間をかけて話した。プレゼンテーションの途中、相手の立場に対する彼の深い理解と尊敬が相手に伝わり、主任教授はほかの教授に向かって深くうなずくと、再び彼の方を向いて言った。

「研究費を出そう」

「完訳 7つの習慣 30周年記念版」、スティーブン・R・コヴィー、2020年10月1日初版第一刷発行、株式会社 FCE パブリッシングより抜粋

このエピソードがいたく気にいった私。

復職前に、IR資料やプレスリリースをチェックし、同僚から従業員全員対象の会議の資料や最新の人事異動の情報をもらって会社の目指す方向性や社内の動きを把握しました。

面談では「わたしなりに今の会社の状況をこう把握しているということを説明させてください」と切り出して、前半は会社への理解を示すことに費やしました。
後半で会社の状況を踏まえて自分が貢献できることや異動の希望を伝えました。

そのおかげで、復職時に希望の部署へ異動を叶えることができたのです!

「大変、わかって!」を説明するのも大事なことでやらなくてはいけませんが、その前に今置かれている状況を理解しようと努めることに挑戦してからでも遅くないですよ。

ワーママ「だから」できないことの話をする前に、まずは職場の状況をよく知り、ワーママ「だからこそ」できることを見つけて自分らしい働き方を見つけてもらえたらいいなと思います。

★「第5の習慣 まず理解し、そして理解される」をテーマにした過去記事もどうぞ

書き手:ユカッティ
育休中にコロナになって、復職したら色々変わっててびっくりした2児のワーママ@東京
7つの習慣を学ぶワーママコミュニティ「DIN」について

【一覧:育休復職シリーズ(全7回)】
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
・第6の習慣 シナジーを創り出す(準備中)
・第7の習慣 刃を研ぐ(準備中)

※本コミュニティは「7つの習慣」を日々の生活で実践しようと試行錯誤しながら学び合いをする私的なコミュニティで、「7つの習慣」が広まって素敵な社会になればいいなと考えているワーママの集まりです。フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社、フランクリン・コヴィー米国本社、株式会社FCEパブリッシング等の企業・団体と関係はありません。




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