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尾も白い犬のはなし

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【本の紹介】犬の登場する本のはなしをいたします。絶版になっているものもありますが、再版の願いを込めて。kindle化の希望を送ったりしています。選ぶ本は、わたしの「スキ」に偏って… もっと読む
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記事一覧

尾も白い犬のはなし 7 スピンク日記

“犬がペロペロと顔を舐めるのには不思議な効能があります。どんな効能かというと、そうするこ…

尾も白い犬のはなし 6 白い犬とワルツを

“まるで燃えたつ星のようにぼうっと輝く白い姿が浮いたり沈んだりしている”  ねえ、サム。…

尾も白い犬のはなし 5 ドクターヘリオットの愛犬物語

“犬は、独自の遊びを作りだしたりする“  犬にも性格が、個性がある。パピヨンとヨークシ…

尾も白い犬のはなし 4  人イヌにあう

“あらゆる生き物のうち、ものごとをわきまえる点ですぐれていること、および真の友情を分かち…

尾も白い犬のはなし 3  高安犬物語

“俺は金で犬は売んねえゾとぶっ叩いてくっちゃシ(高安犬物語)“  著者は沢山の作品を著し…

尾も白い犬のはなし 2  戦場をかける犬

“いい犬はいい主人を得てはじめてほんとうの名犬になる“   主人公のヤンは空軍兵士、パー…

尾も白い犬のはなし 1  名犬ラッド

“ラッドにはわかった。ラッドはいつもわかった。“   ラッドのふかい胸と小さめの前足は雪のように真っ白で、広い背と、横腹と、たくましい肩は黒ずんだ青銅のように輝く。堂々とした頭部、その目にあらわれている魂! 「ラッドのような比類のない犬、千人にひとりももっていないような犬」「主人夫婦のラッドのかわいがりかたは、いつもいつもばかばかしく思われるほどだった」。読者もその思いと同化させてしまう、コリーの物語である。  米国東海岸のニュージャージー州北部、ポンプトン湖のほとりに著