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モヤモヤは文学思考で晴れやかに

資本主義社会が成熟し、論破ブームは加熱し続け、正義の理論武装は相手を駆逐するまで攻撃をやめない。
そんなストレス現代において、私は文学や芸術こそが救いになると思っています。

哲学者マルクス・ガブリエルは言います。
「資本主義は環境破壊や貧困など様々な問題を引き起こしているが、脱成長では立ち行かない。改善のために必要なのはその放棄ではなく「倫理」の組み込みだ。道徳的価値と経済的価値の再統合、つまり倫理資本主義だ。」

愛犬との共生でも、多くの人はこう感じているはずです。
「犬と暮らすってこんなに息苦しいの?」

愛犬とあなたの生活に物申す人は少なくないのでは?
相手の言い分も一理あるかもしれないけど…モヤモヤ…

徹底的行動主義は、間違いなく犬との共生を新たなフェーズへ進めましたが、同時に徹底的な対立も生み出しました。
科学的根拠は理論的に自分の正義を保証します。正義の反対語は不義です。そして不義な相手との間にうまれるのは対立です。
つまり、モヤモヤは科学や理論や正しさが生みだしているんです。

一方、文学や芸術は常に正解ってなんですか?と問いかけてきます。
そこにあるのは尊重です。
私はあなたを否定しない。あなたは私を否定しない。
幸福への道筋はわからない。私の道がありあなたの道がある。どちらが正しいかはわからない。でもあなたがその道を選んだことを私は否定しない。あなたも私を否定しない。

文学や芸術は相互的です。
例えば前から矢印を逆走してくる歩行者がいます。矢印の方向へ進んでいる私は正しいので、逆走してきた人間にモヤモヤします。
ですがこう考えてみてはどうでしょう?
「あー、急いでいるのかな?じゃあ自分がよけてあげよう。」
譲る気持ち。これが50%
もう50%は、それが逆の立場になった時に自分もそうしてもらえる事。これで合わせて100%
これが相互的で文学的芸術的な考え方と思います。

私は逆走はしないが、他のことで同じように誰かをモヤモヤさせているだろう。でもその時その人達は私を責めないでいてくれている。だから私も責めない。
そしてそのことがお互いの心にあれば対立は生まれずモヤモヤすることはありません。

成熟した資本主義社会において、文学的芸術的な、倫理資本主義が新たな人間の生き方であり、それは愛犬に対しても同じであると思います。

たから私は言い続けます。
Dog is ART
犬は文学

と。

#未来のためにできること

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