「肉食に近い雑食」ってなんやねん
よく言っていることですが、
ネコちゃん(以下、猫)は真性肉食動物
ワンちゃん(以下、犬)は肉食寄りの雑食動物
と定義されています。
肉食寄りとか肉食に近いとか結局どういうことかと言うと、
↑この定義をしている時の
肉食動物と雑食動物のボーダーは
「ベジタリアンになれるかどうか」で分けていると考えると分かりやすいです。
猫はベジタリアンになれない
犬はベジタリアンになれる
つまり、
犬は動物性の食品を食べずに生きていける
猫は動物性の食品を食べないと健康を維持できない
ということです。
猫は、動物性の食品を食べないと、タウリン、アラキドン酸、ビタミンAなどが不足してしまいます。
ただ、療法食などの特殊なキャットフードなどで、
動物性の食品を使わないものもありますが、
上記栄養素を添加すれば理論的にはOKということになります。
(それが理想的かどうかは別として)
ところで〝犬〟って雑食動物に定義されていますが、
他の雑食動物、例えばサルと比べても、
犬はどう見ても〝食性〟は肉食動物ですよね。
牙、消化管の特性も、肉食動物の特徴を持っています。
なので、レシピ作成時等は、雑食動物としてというより、
肉食動物のレシピを作っている意識の方が強いです。
例えば、腎疾患の療法食レシピを作成したい。
タンパク質はある程度制限が必要になりますが、
減らすことによるリスクも大きい。
このように、療法食のレシピでは、
ひとつひとつの栄養素の値の決定することにかなり神経を使います。
市販療法食の場合、その子に合う療法食を探して、すり合わせていく。
(市販療法食に、その子を合わす)
DCHの手作り食レシピの場合、その子その子に合う療法食レシピを作り上げていく。(その子に、療法食レシピを合わす)
こういったアプローチの違いがあります。
市販療法食の組成に合わせるのは実は簡単ですが、
〝こういう細かい組成にこだわる〟事が、
案外結果を左右する肝になります。
あとは食材の鮮度とかも重要なので、使用食材の選択もかなり神経をつかいます。
そんなこんなで、
私のレシピのご飯は申し訳ないですが、一切映えません!(笑)
あくまでも愛犬愛猫のためで、
見た目より〝中身〟になってしまい、
インスタ映えする手作りご飯にすることはできないのです。
犬や猫に、「映え」は嗜好性に影響を与えません。
犬猫の嗜好性に影響与える要素ランキング
1におい
2形・大きさや食感(テクスチャ)
3味
4栄養バランス
と言われています。
映えはあくまでもご家族のため。
でもご家族の満足度も重要ですよね。
以前お問い合わせ頂いた方で、
「お料理が苦手」とのことで心配されている方がいらっしゃいましたが、
基本、目指す栄養バランスの原材料を先に決め、1食を作りあげるので、
お鍋にぶっこみ系がどうしても多くはなってしまいます。
正直、あまり料理のレパートリーを豊富にする余裕はないことが多いです。
もちろん総合栄養食の場合は、献立のレパートリーは頑張らせて頂きます。
映えも、もしご希望でしたら配慮します。
でもあくまでもそれはご家族の為ということをお忘れなく。
でも療法食のご依頼の方が多いです。
(やっぱり映えてないからかなぁ)
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