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週刊誌とは無縁の生活を送る人間として

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

人の下世話なところ、いわゆるスキャンダルっていうんですかね。ああいった形で人が社会的に屠殺されるようなネタを消費して溜飲を下げるって行為や共感するような何かしらの思いみたいなものを抱いたことがありません。

ただ、日々、何かしらの報道やニュースなどを貪り、それを業務というか仕事というか、とにかく日銭を稼ぐための資本にしようとしているといった点においては似たような行為をしているのかもしれません。

ある週刊誌報道によって、それまでに隆盛を誇っていたような著名人が失脚し、その人に取って代わる著名人が機会を得て媒体に顔を晒すようになり、また別の人が失脚しては別の人が機会を得て活かす。

著名人ってのは大変なんだなって思うのと同時に、昭和や平成の時代に通用していたような立ち振る舞いは、令和の時代においては…いや、そもそも昭和や平成の時代にだって「ダメなこと」はあったわけで、それを覆い隠して置けるような状況だったのか否かの違いなんですかね。わかりません。

一つ言えるのは、週刊誌報道によって社会的に屠殺されてしまう著名人がいることは、資本主義社会におけるメディアのビジネスモデルとして成立してしまっていることで、いくら胸糞の悪い内容が報じられ、その当該人物とその家族が餌食になろうとも発行部数に応じて売上が計上される構造がある以上、類似するようなケースがなくなっていくことはないでしょう。

それを渇望する人がいるし、下心から覗き見したくなる人がいるってのは火事が起こった際の野次馬が発生するのと何ら変わりはありません。

人の佇まいなんてものは、軽蔑するほどに浅ましく、汚いものなんだろうってことを、週刊誌が継続し続けている理由を考える度に自分の吐瀉物としゃぶつを眺めるような、ある意味では冷静な心持ちになっては嫌悪感を抱く、なんてことを繰り返しています。

時事的な社会正義を追求する、いわゆるジャーナリズムってやつでしょうか。それはお金になりません。

政治や経済のことをどうにか懸命に書き殴ったところで、発行部数が飛躍的に伸びることなんて稀で、それを原資にして次の原稿や記事を書こうとしても圧倒的に経費ばかりが嵩んでしまいます。

じゃー、それをするためにどうしたらいいのか。

著名人などの「有名税」と呼ばれる実態のない税金を課せられるような脚光を浴びている人たちの下世話で、破廉恥で、醜く、気持ちの悪い部分を明るみに出し、それをちょっと妬ましくも羨ましく、蔑みたいと考えている人たちや、何も関係のないところから溺れる犬に石を投げてしまうことで日頃の鬱積を晴らそうとする人たちの溜飲を下げるようなものを制作します。

残念ながら、そういった類の制作物は喜んで消費され、多くの部数を稼ぐこととなりますから、出版元には売上が入り、編集部にはそれなりの予算が割り当てられることとなり、また新たな畜物を探して一所懸命に取材し、社会と呼ばれる有象無象の中に放り込むわけです。

正しいとか正しくないとか、そんな話は綺麗事であって、彼らにとっては当該者の退場といった社会消費されるネタを掘り起こすことによって得られる発行部数が、売上がすべてを癒してくれるからこそ、日夜、そういったネタになる種を探し求めていくことを、日銭を稼ぐために「仕事」をするといった意味では同じ穴のムジナだといえる大人たちは否定できるのかというと、ぼくにはわかりません。

ただ、必要以上に当該者の人生とは何の関係もない赤の他人が遠くから言葉といった石を、しかも割と大きめで硬く、当たったら傷つくことがわかっているようなものをインターネットってツールを使って意識せずとも全力で投げ込んでいるような様子を見ると、なんていうか、「どうしようもねえな」って思う他にないわけで。

ぼくが週刊誌ネタになることは生涯を通じてないでしょうが、購買する可能性のある立場にいる側としては、こうやって遠からずな内容で好き勝手に書いていることを踏まえると、購買して社会的な屠殺を楽しむ人たちと何ら変わりはないのだろうと思います。

コロッセオで見せ物として剣闘士同士の殺し合いや野獣と人との闘いを興じていた頃から、人の俗物っぷりに変容なんてなくて、ただただ、扱う道具や機器が変わっただけなんでしょうね。

汚くて、醜くて、浅ましい。

薄汚れた精神を抱いていることを自覚もせず、享楽にふけることで現実の辛みや憎しみ、妬みに悲しみから逃げようとする。

なんなんでしょうね、いったい。

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)


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