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田舎(地方都市)で”何かをしたい”と思ってるけど、”何をしたらいいのか分からない”人へ

かつて暮らしていた地元や現在住んでいる田舎、限界都市だなんて言われる所だけに限らず、”地方都市”を救うため、活発にするために、”何かしたい”と思いながらも、”何をしたらいいのか分からない”って人に向けて書きます。

割とぼくなんかが過去にそうだったし、年齢の若い人には「エネルギーの捌け口を探している」ような発信を繰り返している人が多い印象を抱いてます。

気持ちはわからないでもないですし、実際に何をしたらいいのかってのは各地方によって異なるとは思いますが、「もう、何もかも分からない!」って人も、中にはいるでしょう。

とにかく気持ちだけ先行してて、その気持ちを反映させる手段に困ってるというか、なんというか。その辺を各地方には先駆者の方々がいらっしゃると思いますし、その方々が何をしてきたのかって辺りをつまみながら説明していこうかと思います。

どんな地域で暮らしたいのか

結局はこれに尽きるのだと思ってます。

ぼくは新潟を”前向きで許容度の高いエリアにする”って決めて行動をしています。それは新潟ってエリアがなくなってしまうと真剣に考えているから。

その理由は地方都市あるあるの連続で、年間で2万人以上人が減っていて、新設法人の数が新潟は47都道府県の中でも一番低くて、休廃業・解散の率は全国でトップ2なんですよ。

そんな数値を毎年追いかけていたら、「オイオイ...新潟、マジでなくなっちまうんじゃねーの」って恐怖感みたいなものを覚えたのが一つ。

あとは、ぼくは過去に不登校になったり、精神的に病んでしまったりした時期があるのですが、その際に感じていたのが「話を聞いてもらえない」とか「普通とか当たり前って認識の壁で自分が阻害された」って過去があり、そこで見た許容度の低い大人たちの姿でした。

そんな都市に未来があるわけがない。

弱いけど、なんとか這い上がろうともがく人間を受け入れもせず、忌避した上で、”自然と”否定するような空気感が漂うようなエリアにしていたら、前向きに取り組もうとする人たちが尻込みしてしまうし、せっかく出ようとする杭を叩く人たちだけでは自然と住みたいと思う人がいなくなってしまう…。

何よりも、自分と暮らす子どもたちの未来に、そんな空気感を残したくないし、ぼく自身がその空気の一端でありたくないとつよく思ったのと、先に触れたような過去の体験から、新潟の中でいろんな軸を持つ人たちのハブになろうと思い、いまに至ります。

結果、別にスポーツ業界の中の人でもなんでもないけどスポーツ軸のイベントを4回やったり、先日は #お金のあつめ方 ってイベントを開催したりして、この1年半ほど新潟の中でワチャワチャやり始めています。

だからってわけではないのですが、「何かしたい」って人の気持ちは痛いほどによくわかるつもりですが、何よりも"どんな街に住みたい/暮らしたいのか"を考えてみるべきです。

“できること”を認識する

自分(あなた)ができることはなんでしょう。

息を吸う、吐く、食べる、飲む、寝る…

そんな生活行為以外に何ができるのかを認識するところから始めるのです。それをリアルな暮らしの中で想像してみてください。おそらく、それって履歴を辿るので、具体的に想像できるはずです。

例えば、コンビニでアルバイトができるってのは、立派な社会貢献活動の一環だと、ぼくは思います。

あなたがコンビニでレジ打ちをするからこそ、その時間にビールを買いに来たり、ポテトチップスを買いに来たり、アイスを買いに来たり…と、買い物をしようと足を運ぶ人たちがコンビニへ行けるのです。

そうでなければ、そのコンビニは極端な話、働き手がいなくて経営できない、そもそも出店自体ができない可能性が高くなります。

しかし、あなたが知りたいのは「そんな誰でもできそうなこと」ではないのかもしれません。だけど、それが「誰でもできる」なんて、あなたの思い上がりではないですか

レジ打ちをするのにだって、得手不得手や得意不得意、もっと言えば向き不向きがあります。ぼくみたいに物忘れが酷かったり、優先順位を決めるのが苦手な人たちからしたら、その「当たり前」とか「普通」なんてものだって、敷居が高い行動なのです。

それを「当たり前」とか「普通」なんて、一般的っぽい表現だけど、「誰にとっての普遍性なのか理解できない言葉」を使うよりも、それが可能である自分の状況をきちんと認識しましょう。

需給バランスでいえば、いまは働き手が有利な状況でもあり、あらゆる業種業態で人手不足だと言われて久しいです。働き手のことを「人手」としか見なさない組織には未来があるとは思えませんし、人をその程度の認識しか持てないのであれば、所属する意義も見出すづらいかもしれません。

少し脱線してしまいましたが、コンビニのアルバイトとはいえ、事業戦略を学べないのかといえば、決してそんなこともないでしょうし、大手のフランチャイズチェーン店にもなれば、オペレーションの部分で学ぶべき点は数多く存在します。

むしろ、その一部になるからこそ、自分の得手不得手を知る機会にもなり得るのですから、アルバイトだからといってバカにはできません。

そこでもう一度聞きますが、自分(あなた)には何ができるでしょう。

“できないこと”を認識する

できることが複数個上がってきて、それをリアルに想像できる人は、すでにそれを基にして行動まで結び付けられている人が多いようにも思います。だってリアルに想像できるんだから、仮説はバッチリなわけです。あとはそれを実証して確かめるだけでしょ。

思い悩んでいるのは、その行動をする一歩手前のリアルな想像までできない。つまりは、仮説として「こうなんじゃないかなぁ」とか「こういう風にできるんじゃないかなぁ」とかって、個別具体的な想像をできない人なわけです。

地方都市や地域のために「何かしたい」んだけど、その「何か」が思いつかないし、「何か」が出てこないから、リアルな想像からは程遠い妄想だけで物事を終えてしまうため、行動をせずに満足してしまう。もっと言えば、その妄想で満足できてしまう。

そういう人がすべきなのは「できないことの認識」です。

「自分は何ができないのか」を列挙してみてください。

「もう、ホント、自分はなんてダメなんだろう…」そんな風に落ち込みました、ぼくは。あまりにもできないことが多すぎて…。

けど、「できないことを認識する」ってのは、不足している箇所を認識するって行為なわけで、パズルで言えば足りないピースみたいなもの。足りないピースを埋めていくためには、ピースを探すところから始めないといけない。

自分ができないことをできる人を探さないといけないってわけです。できないんだから、人にやってもらう他にないじゃないですか。

まとめ

まとめると以下のようになります。

1. 住みたい/暮らしたいと思える街を想像する
2. それに対して自分ができること認識してできることをやる
3. できないことを認識して自分以外のできる人にお願いする

以上。

ぼくは自分が想像以上にできないことばかりだと気づいて久しいですが、そのためには多くの人たちと浅くてもいいから広〜い顔を持っておくべきだと思っていて、現在、いろんな軸の人たちと浅いかもしれないけど広く付き合えるようになってきました。

そして何よりも、イベントを開くことによって実績が溜まってきているので、そこから更に次なる企画へと動きやすくなってきている印象です。もちろん、企画のたびに、必死になっているのはいうまでもありませんが…

それでもそのおかげで、いろいろな方々から様々なお声がけをいただくようになりましたし、自分の生活がグッと豊かになっている実感もあります。

地方にいるからこそ、住みたい街を自分でつくりだせるってのが何よりも魅力だと思いますので、ぜひ、「何かしたい」と思ってる人は、自分がどんな街なら暮らしたいのかを想像するところから始めてみてください。

そしたら不足しているものとか、足りてない情報とか、欲しい資源とか、いろいろと目について気になってくるようになりますし、それを一つずつでも複数個同時にでも潰す方策を考えながら、動いていくってのが始まりになるのだと思います。

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