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人事(採用)担当のぼくが求職者に聞きたいこと

どうも、えんどうです。

人事広報って役割をもらい、まもなく3ヶ月が経過しようとしてます。それまでも採用の面接とか面談を担当することはありましたが、事前事後調整も含めて取り組むことになるとは思ってもいませんでした。

...いや、ごめんなさい。とかいいつつ、いまの会社に声をかけてもらったのではなく自分で求人内容を確認した上で応募しているので、思ってもいないなんてことはウソでしかないことを明確にしてしまいました。ウソつきですね。

ウソつきって言葉がある以上は、「ウソつかない」ってのもあるんでしょうかね。それとも「ウソなんてつかないこと」が前提だから、そんな称号はありませんか。そうですか。

組織の採用に関して一定以上の権限がある人という括りにすると、人事部以外にも該当する人がいるはずで、おそらく実務担当者の方々であろうとは思うのです。

実務担当者的な視点でも、人事的な視点でも求職者の方々と接点を持つ機会に恵まれてきたこととも踏まえて、就職を目指す人や転職を考えている人の役に立つような情報を提供したいとは思いつつも、今回も例によって決して役には立たない情報を雑談形式で書いていこうと思います。

「あなたは何に幸せを感じますか」

会社組織ってのは営利組織ですから、最終的には利益を出すために存在します。売上を高くし、可能な限り経費を抑えることで利益を生み出し、中で働く従業員(労働者)に還元することを目指す組織が会社です。

どんな組織も事業として取り組んでいることは「誰かが困っていることの解決」ですし、「誰かがやらないことをやること」。

困っている人が多ければ多いほど、求める人が多くなりますから「稼げる業界」と呼ばれ、多くの事業者が参入してくるようになり、商材やサービスが豊富になっていきます。

しかし、物や種類が増えたところで「本当に困っていること」を抱えている人の数が爆発的に増えるわけではありませんから、だんだんと利益のでない状態になり、血で血を洗う値下げ戦争に突入。

それでも会社を継続させるためには「利益」を出さなければなりませんから、他よりも抜きん出るためにはサービス残業などといった中の人たちの犠牲が生み出されることによって組織の継続が果たされます。

結果、世の中にはブラック企業と呼ばれる企業が生き残ることになります。

世の中からブラック企業が淘汰された方がいいことは言うまでもありませんし、それを目指して生まれたところはないだろうと考えたいですが、同じ売値のチョコレートがあったとして、それを作る人たちの人件費が多い方と少ない方ではどちらが多くの利益を出せるでしょう。

少ない人数で効率的な業務を行なっているのであれば、少ない方がいいとなるのは必然です。ところがブラック企業は下手したら1.5倍もの人数で低い人件費を実現してしまってたりするわけです。

そんなの入ってみないとわかりませんが、人の価値観は多様です。超絶ブラックだと感じる環境も、人によっては存分に仕事ができる環境だと考えることもできます。

そこでしたい質問が「あなたは何に幸福を感じますか」。

家族との時間を優先したいのか、自分の趣味に時間とお金をかけたいのか。それとも知人や友人たちとの時間を優先したいのか、はたまた食事をすることが楽しいのか、映画を見ていたいのか。

おそらく、一つではないでしょう。いくつかある幸福を感じる項目を上げてもらった中で、この会社に入ることで得られること、得られそうなことがあるのか。

そんなことをぼくとして聞きたいのです。

「あなたがツラかった時の経験を聞かせてください」

ぼくは過去に多くの失敗を重ねてきました。

自分の実力が足りないのに背伸びをしすぎてメンタルがメタメタになってしまったこともあれば、期待をされていると実感していたのに求められることがなくなってしまった焦燥感でドロドロになってしまったこともあります。

はたまた家族との時間をうまく過ごせず、関係が上手に構築できなくなってしまったこともあれば、子どもが家族以外の関係に思い悩み苦しむ姿に胸を締め付けられた末、のたうちまわったことも。

ニッチもサッチもいかなるだけでなく、八方塞がりになってしまったこともあれば、信用と信頼をされていたであろうに平然とそれをぶつ切りにしてしまったこともあります。

過去にぼくと関わってくださった方々には本当に申し訳ない気持ちになることも一つや二つでは済みませんし、思い出していると「うぐぐ...」と苦しくなる一方です。

ぼくだけでなく、誰にだってそんな体験の一つや二つはあるでしょう。

新卒だとか中途だとか関係なく、成功体験もあれば失敗体験もあるでしょうし、その体験の繰り返しが人生に重みと彩りを与えてくれるのだと思うのです。

なぜなら、他人から聞く苦労話は押し付けられると聞き苦しい武勇伝でしかありませんが、フラットな関係の元に話されるのは面白話として聞けたり、しっかりと受け止めるメッセージになるじゃないですか。

何でもかんでも失敗をすればいいんだと言うつもりはありません。

ですが、失敗前提にしてきた失敗なのか、成功前提にしてきた失敗なのかによって経験の質が変わりますし、何よりも「乗り越え方」が違うでしょう。

ツラい経験なんて、できることならしたくはありませんが、してしまったことをどう受け止めていて、何を思い、その結果として、いまあなたはどうなっているのか、どうしているのかを教えてもらいたいのです。

「あなたを頼ってくれる人は誰ですか」

人を頼ることは割と簡単です。受諾されるかどうかは別ですが。

頼れる人数が多いことを誇れる人がいますが、それは誇れることでも何でもありません。ただ知人が多いことを自慢しても仕方がないのと一緒で、本当に誇れるものは「頼られる人の数」です。

しかし、その人数を詳細に把握することはできません。

「ねえねえ、困った時にオレのこと頼ってくれる?」とか聞いてくる奴がいようものなら、そいつとの関係はそこで終わりを迎える可能性が高いでしょう。たとえブツ斬りしなかったとしても、本当に困った時に助けを求めるようなことはなくなるでしょうね。

ただ、他人から頼られる人は少なくとも頼る人から置かれている信頼度合いが高いことを示しています。また、その確度が高いから声をかけられている、なんてことも実情でしょう。

また、他人に頼られる機会が多い人は自分自身も他人に頼って助けられていると自覚していることが多く、それを果たすこと・果たし続けることを大事に考えている傾向にあります。(これはぼくの体験的な価値観なので根拠はありませんし、これを書いている時点で調べる気もありません!)

他人から頼られるかどうかは自分ではわからないこともあります。

それでも「あの人だったら自分を頼ってくれるかもしれない」とか「こんなケースで困っているとしたら、自分が力になれると声をかけることはできる」なんて具合に、想定される場面や状況から"可能性"ぐらいは見出せるはずです。

その時に、あなたの頭に浮かんでくる人は誰ですか。それを教えてもらいたいし、それはどんな状況のどんな場面なのかを解像度を高くして共有してもらえるとうれしいです。

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...こんなところでしょうか。

聞いてくれる人がいたら考えてみるのもありだとは思いつつ、普段の生活の中でも考えといていい内容だとは思うんですよね。

そんなところで終わります!

ではでは!


えんどう

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