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教訓や歴史から学べる機会を活かさなかったのか

先日、吉本興業所属の芸人が反社会的勢力から直接報酬を受け取ったことを巡り、会社側と芸人側との意識や認識の齟齬から芸人側が個別に記者会見を開き、後手になったものの会社代表(社長)もそれに呼応する形で(正式には同社所属芸人からの訓告から)記者会見を開くに至ったことについての雑感を綴りました。

それで終わりでも良かったのですが、僕は新潟に住み、暮らす人間であるため、やっぱり、どうしても触れておきたい事柄があるため、再度、書いておこうと思います。

NGT事件から学べたハズでは

なぜに今回の件は、絶対的に指標にすべき事案があったにもかかわらず、それを活かせなかったのか。また、いわゆる芸能事務所は、業界におけるナレッジ(知識や見識)の共有をするのがタブーなのでしょうか。

新潟にはAKB48グループのNGT48があり、2018年末に当時NGT48のメンバーである山口真帆さんがファンだと思われる男性に暴行を受ける事件が発生し、そこから山口さんと運営会社との間に軋轢が生じた事案が数年前の話ではなく、直近半年から1年の間に起こっていました。

芸能界とは無縁の僕でもハッキリと知覚できるぐらい、NGT運営会社と山口さんの関係性がよくないのは素人目でみても明らかだったわけですが、事件後の事務所側の対応に不信感しか生まれなかった結果、山口さんはNGTを卒業し、別事務所へ移る事となりました。

なぜ、その結論になったのか。

結論に至るまでの過程における事務所側の対応について、他の芸能事務所は学べるものはなかったのか。

今回の件を受けて感じた根本的な感情は、先日書いた記事の結末に書いた通りで、悲しみや途方に暮れる人の涙を見るのは本当にツラい、と言うもので変わりありません。

変わりはありませんが、今回の吉本興業は元NGT48の山口ってタレントと事務所との間に起こった事案を鑑みた上で、その屍を越える事はできたはず。

それなのにしなかったのは、明らかに事務所側や運営する立場の人間の怠慢としか言いようがないのではないか、と強く抱いてしまうわけですが、それは「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫」という発言があったとロンドンブーツ1号2号の田村亮氏から紹介されましたが、その発言が出てくる態度が見え隠れしていると感じるのは僕だけではないでしょう。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
オットー・フォン・ビスマルク(1815年 - 1898年)初代ドイツ帝国宰相。

この言葉をこれほどまでに実感できる機会は決して多くはありません。

しかも、今回の歴史はあまりにも近く、歴史と呼ぶにはあまりにも新しすぎるほどの事案であり、つい最近起きた隣家の火事だと言えるものだと僕は認識しています。

芸能界では、お笑い芸人とアイドルと俳優とグラビアモデルとでは、事務所との間で結ばれる契約内容は異なるかもしれませんが、事務所と所属する人間との間に行われる関係構築のためのやり取りは感情を扱うものであるはずです。

彼らが提供するのは観る人達に対して豊かな感情を引き出すものだとしたら、共通しているのではないかと思えるんのですが、これをお読みの方の中に芸能関係の方がいらっしゃったらご意見いただけるとうれしいです。


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今回の文章に関連するオススメ書籍

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