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狭い世界だけど狭める必要はない

(この文章の文字数は3,918文字です。)

会社、というものが好きな人もいれば嫌いな人もいるとは思います。

会社員、というポジションがすごく大切なポジションだという人もいれば、いやいや、という人もいるとは思います。

今回、僕がふと気になったことを記事にして見ようと思っているのですが、ふと気になって...と書きましたが、もともと気になっていたことでした。

すいません。

目次
"誰でもない自分"が属するのが会社
会社は自分を守る存在ではない(当然)
組織が限定されるとコミュニケーションに問題が?

"誰でもない自分"が属するのが会社

長時間労働って、あるじゃないですか。これ、やりたくてやってる人ってそう多くはないですよね。とは思いながらも、ある程度望んでやってる人もいるんじゃないか、と。

下手したら『生活残業』として、生活資金を確保するためだけに残業をしている人もいるかもしれません。もちろん、そんな人だらけではない、ということもわかります。

なぜなら、やらなきゃならないと思ってることをやってるのであり、人生の中でどうしてもやっておきたいことになっているわけではないから。

以前、僕は会社組織なんてものは誰でもいい状態をつくることが必要だ、ということを記事にしていますが、結局、自らが創業した会社でもない、旧来的な価値観の会社は「個人が際立つこと」を許すまじ、な訳です。

どういうことかといえば、社長以外の人間が偉そうによそさまに向かって意見するんじゃない、目立つんじゃない。目立つのは会社の顔たる社長の仕事だ!といわんばかりに顔が見えないことが多いですよね。

起業を創業した社長でもなんでもない僕が偉そうにいってますが、許すまじ、というか、もう雰囲気(空気)ですよね。最近、痛切に感じているんですが、この「空気」をどうにかしなきゃならんなぁ...ということ。

直感的に「必要だよね!」みたいな勢いで飛び込む人が冷笑されたり、冷たくあしらわれたりするのも、空気感が大きいんですよね。

この空気感、どことなく閉じられている、つまり閉鎖的な意識の中にあるような気がしていて、それがスゴくしんどいんですよね。

会社は自分を守る存在ではない(当然)

僕は会社組織に属すことが自分の人生が豊かになるとは、到底思えておりません。思えていないから、会社の中で「どうなりたい」や「どうなりたい」という組織内での目標みたいなものを聞かれても答えに窮してしまいます。

僕は...ですからね。

基本的に会社組織でやることというのは、僕にとって生活費を稼ぐためにやることであり、さらに余剰分で子どもをはじめとした家族との楽しめる時間に費やすことしか考えていない、まさに僕は見事なまでの底辺社員です。

これ、5、6年前は圧倒的に違いました。

自分のできない部分に目を瞑り、ただただ希望に胸を膨らませ、こうなりたいなぁ...という願望だけを強く高く設定している「意識高い"だけ"系」だったのです。

それなわけで、ちょっと歴が長くなると、所属する組織内で改善すべきことがあれば、文句じみた言い方で「なんで変えることができないのか」ということを、惜しげもなくやってしまうような割と痛い感じでした

ただ、ここ2、3年で気づいたことが一つあります。

こんなことを書くと僕はそのうち所属できる組織がなくなってしまうのではないだろうか...なんて不安に思ってしまう部分もありますが、それはそれです。

それは僕がそれまでの組織というか、業界から異なる世界へ飛び込んだからというのはあるのですが、それまでの組織が抱えていた問題を見事なまでにクリアしている世界があるけれど、だからといって良いわけでもない。

会社組織は僕という身を守ってくれる存在では一切ない、ということです。

会社を「辞めづらい」という方むけに退職代行を手掛ける企業が出てくるぐらいに、辞めるということに対して多くの人は心理的にも立場的にもハードルが高いようですね。

けど、例えば「会社にとって大事なお客さん」と「自分にとって大切なお客さん」で、どちらを選んだ方が『自分の人生にとって有益なことか』を、きちんと天秤にかけて真剣に考えるべきだと思ってます。

大切なお客さんは家族に置き換えてもいいですし、恋人でも構いませんし、大切な友人でも構いません。

とにかく人生の中で優先したいと思える存在であれば誰でも構わないのですが、その人の存在と、自分が所属する会社の仕事とどちらが大切なのかといえば、僕は圧倒的に会社ではありません

僕が創業したとして、僕の思いや行動に賛同をしてくれた人たちが懸命に仕事をしてくれているのであれば、大切なお客さんに、と話は変わってしまうかもしれませんが、いまの僕は一社員でしかありません。

なにが言いたいのかというと、社員ができることもできないことも含めて採用側のせいでしょ、と言いたいわけです。採用をした以上は、その中で適切な配分を振るうのが組織の役割でしょう、と。

勘違いして欲しくないのが、僕はいい加減に仕事をしよう、なんてこれっぽっちも思っていません。この点は勘違いしてほしくない点です。

ただ、雇用者と被雇用者との間に上下関係というものがあると考えている経営者や管理者がいるのであれば、それは全否定したいです。

なぜなら「雇ってやってる」、もしくは「自分よりも立場は下」などという見方しかできない人たちの集まりに、誰が魅力を感じるのでしょう。少なくとも僕は魅力を感じません。

そういう人たちに限って、社外の交友関係は狭いのだと強く感じざるを得ません。

自宅と家族以外の関係性が会社の人間だというのは、そもそも、交友関係として豊かにすることができているのか、はよく考えたほうがいいんじゃないかなぁ、なんて偉そうに思うわけです。

それはつまり、自らの常識や範疇、違う言い方をすれば社会を狭めていることになります。それがどんな結果を招くのかといえば、視野の矮小化です。

これ、実は非常に大きな問題だと思っていて、いくら最新のニュース記事や情報を得たところで、アウトプットする機会に恵まれず、自分だけで消費してしまえば、それでおしまいです。

他人に会い、自分とは異なる知識や見識、もっといえば実力に出会うことで世界観はグッと音を立てて広がります。

しかし、それを敢えてしないのか、できないのかという問題はあるものの、結果的に外に出て積極的に関係を求めていない人ほど、社内での立場や自らの経験を糧に限定した接し方をします。

つまり、自分の知っている世界のみがすべて、という態度。

組織が限定されるとコミュニケーションに問題が?

bosyuの石倉さんもコミュニケーションの問題として下記のようなツイートしていますが、ここはシャウト!するぐらいに同意してしまいました。

これ、自分の範疇外の人と出会うようにしていかないと埋められないものです。なぜなら、自分の範疇外というのは、そもそも自分なりの言語・語句が通じない世界だからです。

敢えて外の世界につながりを求めにいかない限り、ドンドンと閉じられた世界に自らを閉じ込めにいくようなことになってしまいます。

僕自身はそれを避けたい。避けたいと思うし、避けられるような態度を取り続けていきたい。

だからTwitterをはじめとしたSNSを積極的に"利用"し、これまでに会ったこともないような人と接点を持ち、実際にその人たちとコトを成すために行動を起こすようにしています。

それをやっているからなのか、僕は会社組織の上意下達的な振る舞いがどうしても理解できない。できない、というよりも、創業者以外の人たちが、偉そうに振る舞う態度に対して納得できない。

組織に属す云々の時に「採用面接」をするから?選んでやってるから?どうしてもうちで働きたいんでしょ?そんな態度を取ることは『=忠誠心』を試すことでもなんでもありませんし、それを養うことも出来ないでしょう。

そんな態度が当然だと考える人たちこそ、自分の言葉がまったく通用しない世界に放り出されてみるべきだし、それを体感したら、会社組織内で仕事をする人たちの間に「上下関係」などあるわけがないことを実感するはず。

上下関係をつくり、自らの優位性を保ちたい人は、どうしてもその態度が透けて見えるし、だからこそ嫌な気持ちになります。

「じゃー避ければいいじゃん」

みたいにいわれるのですが、そうは行かないからどうしたもんかなぁ、、なんて考えてるわけです。

僕の少ない経験上ではありますが、そんな態度をとる人は外の世界(自分の範疇外)を知らないというか、敢えてそこに飛び込まない人が多い。

昭和の世界は長時間労働が「頑張ってる証拠」であり、それをすることが忠誠心の証のようなところがありましたが、もうそんな時代は30年以上前の話です。

その時代を僕は知りませんし、知りたいとも思いません。

ただ、ハッキリしているのは、生活の上に仕事はあるのであって、仕事の上に生活があるのではない、ということです。いっても横並び。

0→1をするのは大変だ、なんてことをいわれたりしますが、会社の中にいる以上、社内起業などの制度がない限りはできないでしょうし、それにしたって会社ありきの話です。

僕は新潟という土地に暮らし、働いて身銭を稼いでいるわけですが、もっともっと外に出ていきたいし、外に出ることで圧倒的なまでにオープンになることを実体験を持って理解しました。

そして、外に出ることで、自分が属してるコミュニティが閉鎖的なのか、開放的なのかを知ることができます。もっといえば、自分自身が属すコミュニティの数がどれだけあるのかを把握する機会にもなります。

その外に出ていく雰囲気をもっともっと良くしていきたいですし、よくするような取り組みをしていきたいですね。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!