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消しゴムで間違った場所を「消すべき」か「残すべき」か

どうも、えんどうです。

大した話はできませんが、今回もちょっと雑談をしていこうと思います。

長男くんは小学生になりたてなのですが、学校から宿題を持って帰ってきます。我が家はボクも妻さんも仕事をする「夫婦共働き」なので、放課後には学童保育へ通っており、そこで終わらせてくればいいのですが、なかなかそこまでは至りません。

ボクは別に勉強ができるわけでもなければ、偏差値が高かったわけでもありませんから、むしろ「偏差値って何、おいしいの?」ぐらいに思いながら鼻水を裾で拭いてしまうぐらいに田舎町の鼻垂れ小僧やってました。おそらく、本質的に今も変わってませんです、はい。鼻水はティッシュで拭けるようになりましたけどねっ!

宿題はどうでもいいけど勉強はやった方がよさそう

そんな鼻垂れ小僧なボク的には宿題って正直どうでもいいのですが、長男くんは3歳の頃から「化石発掘の人になる」と豪語しています。それを本人が叶えるためには文字が読めなければいけませんし、文字をかけるようにならなければなりません。計算だってできなければなりませんから、勉強を習慣化していき、ドンドンと習得していくことが「得」であると考えて取り組んだ方がよさそうです。

特段、ボクから彼にするアドバイスなど小学校の1年生レベルの問題ですらないわけですが、間違った箇所を消しゴムで消してしまうことに対しては、つい口を挟んでしまいました。

算数の足し算を取り組んでいたときの話で、彼が計算の仕方を間違えてしまい、結果的に答えも間違えてしまいました。

別にそれ自体は構いません。

間違えなんて誰にでも起こりうるものです。むしろ、間違えを犯さない人間などはこの世に存在しないのではないかと達観しています。だから、ボクが何かしら間違ったとしても、それは人間だから仕方のないことなのです。いい年齢のおっさんなのにすいません。

ボクは消すべきではないと考えているので「消さない」のですが、消してしまうと「間違えを間違えたのだと認識する機会をなくしてしまう」ことになります。

間違えを間違えとして認識することが復習

いや、giftedみたいに記憶容量と処理速度が常人の域を遥かに凌駕する子なのであれば、文句はありませんが、ボクがそうではないですし、それを期待して勉強に取り組んでもらうわけにはいきません。

それを前提に話を進めると、勉強において大事なのって予習ではなく復習なはずで、記憶に定着させるために振り返り、思い出しながら取り組むことが必要なのですが、その振り返りの際に間違った箇所を消してしまうことは「どうして間違ったのか」「何を間違ったのか」を認識できなくなってしまうため、間違えを再現してしまう可能性があります。それはもったいない。

結果として回答が間違っていたのは、そこに至る過程である計算も間違えていたからなのですが、それを消しゴムで「消して」しまった彼に対して「なんで消したの?」と素朴に聞いてみました。

オレ(長男くんの一人称)とか、オレたちはさ、100点とりたいんだよ。100点をとるためにはさ、まちがったところがあると100点にならないじゃん。だからまちがったところをけすんだよ。

言わんとすることはわからないでもありません。ただ、これを学校で言われているのか、本人がその場で考え出したのかまではわかりませんが、いずれにしても「間違えた箇所が残っている」=「完璧ではない」=「間違えを消すべき」と考えているようです。

失敗なんていくらしてもいい

間違えを間違えとして認識しないと、また同じことを繰り返してしまう可能性があるわけですから、それを彼と向き合いつつ、話をしました。

たとえば、妻さん(彼からしたら母親)から注意をされたことがあるのを確認し、それをもう一回しないようにするためには「同じことをしそうになったときに思い出す」しかないよね、と。ご飯を食べるときに左手で茶碗を持たないと注意をされるけど、その思い出すってことを茶碗を持つものだよね、と声に出して確認することで防げるかもしれないよね。

たとえば、学校に行く道っていくつある?その中で、知らない道をある行ったら迷子になっちゃうかもしれないね。(実際に彼はボクと帰ってくる道すがら道を間違えて自宅にたどり着けない状態になりました。)けどさ、迷子になったら、「この道に行ったら間違えてる」って思い出すようにしないと「また迷子になっちゃうかもしれない」ね。

勉強も一緒で、間違えたところを残しておいて、あとで思い出せるようにしないと、また同じ間違えを起こしてしまうかもしれない。それって損じゃん。

みたいな話を異なる例示を用いながら説明というか、互いに「あーでもないし、こーでもない」みたいな話をしていたら、あっという間に30分とか経過してしまいました、と。

失敗なんて、いくらしたところで構わないと思うんですよね。それを消して「なかったことにする」ことの方が問題だし、そもそも成功だって失敗の中に埋もれているものなんだし。

そもそもボクが彼と話をした、この時間の使い方すら間違えなのかもしれませんからね。きちんとログとして残しておかないといけないかな、なんてことで書き残しました。

ま、以前、妻さんと話した際には「消していいんじゃないの。だって書くところなくなるじゃん」なんて身も蓋もない話をされましたが...!

それでは、また。

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