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Meta社(Facebook)の詐欺広告対応が不十分で出稿する企業や個人も危うい

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 ここ数年、著名人になりすました広告が乱立しており、特にMetaことFacebookやInstagramに掲載されている広告の数がえげつないことになっていることを受け、特に前澤友作さんや堀江貴文さんらがMeta社に抗議を行うとともに、政府与党である自民党の作業チームも対策が不十分である場合には広告を掲載しない旨を要望するなど、大きな社会問題として取り扱われるようになりました。

 じゃー、当事者のMeta社はどういった反応をしているのかといえば、公式声明文の内容があまりにも杜撰というか、直訳感が満載の「出さないほうがいいレベル」の声明文となっており、この文章が出されたことによってさらにMeta社への反感が強くなってしまっているような状態。

 以下は、内容の一部を抜粋したものです。なんだか他人事であるかのような文章である以上に、社会全体でのアプローチが重要とする姿勢は、自分たちも被害者であるかのような印象を与え同情を乞うような姿勢に映り、到底、改善の意思がみられるとは言い難いものになっています。

Metaは詐欺広告と弊社ポリシーに違反しない広告とを区別するために広告規定に沿って広告を審査していますが、世界中の膨大な数の広告を審査することには課題も伴います。

https://about.fb.com/ja/news/2024/04/our_efforts_to_combat_scams/

また、審査チームには日本語や日本の文化的背景、ニュアンスを理解する人員を備えています。

https://about.fb.com/ja/news/2024/04/our_efforts_to_combat_scams/

オンライン上の詐欺が今後も存在し続けるなかで、詐欺対策の進展には、産業界そして専門家や関連機関との連携による、社会全体でのアプローチが重要だと考えます。

https://about.fb.com/ja/news/2024/04/our_efforts_to_combat_scams/

 また、日本語や日本の文化的背景、ニュアンスを理解する人員を備えているのであれば、前澤友作さんや堀江貴文さんなどの著名人を使った詐欺広告である旨は即時的に対応できるはずであり、それができていない時点で自社の技術が詐欺広告を駆逐できないレベルであることを自白しているようなものだと言わざるを得ないでしょう。

 非常に残念な状態だと言わざるを得ませんが、それと同時に、現在の状況を踏まえ、Meta社の対応が十分でないことが世間にも大きく認知されるに至っている状態にもかかわらず、FacebookやInstagramへの広告を出稿する企業や個人も、そのイメージをはじめとした価値や文脈を大きく毀損することになるでしょう。

 Metaの対応不足によって詐欺広告が横行している状況であることをわかっているにもかかわらず、そのプラットフォーム上で広告を出稿するということは、広告出稿費といった目先の短期的な利益を追求するMeta社の姿勢そのものと重なるもの。

 その目先の利益を追求する姿勢を露呈することは、長期的な視点で捉えると企業や個人にとってブランドイメージを損なうものですし、これを「機会」と捉え、競合他社などが広告出稿を控えているから広告費が抑えられるといった、それらしい理由を踏まえて広告を出稿するようなことはディスブランディングだと言えるでしょう。

 「消費者や顧客企業の利益よりも自社の利益を優先する」などといったレッテルを貼られることは大きなリスクだと言えるでしょうし、もしかしたら不買運動や炎上など、実際の売り上げや企業価値を大きく毀損することにもなりかねません。

 それでも…と広告出稿を行うのであれば、そういった企業であると認識される覚悟を持っていることなのでしょうが、そんな企業の販売する製品やサービスなどを利用したいとは、少なくともぼくは思えません。

 おそらく、Metaの日本法人は本社に対し、それほど大きな存在感を持っていないのでしょう。だから直訳的で、無機質な日本の特性なんて何にも考えていないような公式声明文を出せるのであって、そこに何を期待しても仕方がないのかも知れません。

 だからと言って、何も対応しないような事態に陥れば、少なくとも短期的にでも利益を圧迫する要因になることは間違いないでしょうから、Meta的にも早急な対応をしなければならない状況には陥るはずです。

 そのために、といったら烏滸おこがましいですが、個人でできることといえばFacebookやInstagramなどMetaのプラットフォームに掲載されている広告を無視することや表示を消すことを繰り返す他にありません。

 Metaへの広告出稿が何の意味もなさないものであると広告出稿する企業が認識すれば、必然的に出稿企業数が減ることになります。それによって広告売上が大半を占めるMeta社も対応せざるを得ない状況にすればいいのです。

 逆にいえば、個人ではそれぐらいしかできないんですけどね。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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