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マウントを取りたがる

「ポジショントーク」や「マウント」って『ことば』を耳にするようになってから、何年か経過したと感じています。

用途や意味としては真新しいものではなく、どこにでもいたであろう、ちょっとイヤな言い方をしてくる人を指すことば。

それぞれについてググってみると似たような意味合いながらも、根本的には異なる意味を持つことばだと理解できます。

■マウント

相手よりも上の立ち位置を取り、相手に対して優位性を保つ・威圧的な態度を取ること

■ポジショントーク

自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。 転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった。

なぜ、それらについて書き始めているのかといえば、我が家の長男が自転車(三輪車)に乗っていたところに、自らは悠々と補助輪なしで自転車に乗れる近所の小学生がマウント&ポジショントークしてきたって話を妻から聞いたからなんですね。

ぼくは「子ども同士の話でしょ?」なんて片付けられないと思っていて、もし、ぼくと共に生活をする3人の息子たちが、同じようなマウントを取り、ポジショントークのような態度をとったのを把握した時点で、キツく問いただすつもりです。

これは、その小学生の親御さんがダメとかって話ではなく、もし、力が足りなかったら、経験が足りなかったりして、未熟だったり、危なっかしい人がいたとして、君がしてあげられる最善は『人をバカにし、上から目線で自らを優位に立たせる発言をすること』なのかって態度の話です。

子どもたちは基本的に自己顕示欲が強いものだし、彼らはそれに必死にならざるを得ないのは理解してます。彼らは自らが“弱い”存在だと自覚しているからこそ、身近にいる大人たちから存在を認められ、守ってもらえるよう振舞わなければなりません。

でも、それは大人に対しての態度であって、同じ目線の子どもたちに対しても同様なのかといえば、ぼくは甚だ疑問を抱きます。

なぜなら、相手の様子を見たうえで自らの優位性を顕示するためだけに発することばは暴力になりかねません。

その一言や二言によって、他人を平気で傷つけてしまうし、それを受けた本人が『うれしい』のか『かなしい』のかは、正直、相手の受け取り方次第な部分はありますが、放つことばに責任が伴うのを認識し、理解する必要はあります。

相手に対しての尊重を捨てた発言をするのは、誰に対しても許されるものではありません。どんなに親しい仲であろうと、どんなに相手が(自分の価値観の中で見たときに)滑稽な行動をとってしまうような人だとしても、相手を傷つけられる武器を自らの口から発する危険性があるのだと自覚するべきです。

ぼくの思慮が至らないばかりに幾人か傷つけてしまったし、今となっては自らの発言や態度を取り消せる訳ではありません。

すべての人に優しくあるべきだとは思いませんし、いいません。それは人の数だけ思考があるように、嗜好も存在するわけで、好き嫌いの話ですから、制御できません。自らの意見や考えを押し殺し続けてまで、なんとか継続させなければならない関係など、築き続ける必要はありません。

こんな風に考える機会をもらえたので、感謝すべきなのかもしれませんが、やっぱりイヤな思いをした彼の気持ちを思うと切ない感情を抱きます。いわれた内容を否定するのは簡単ですが、それはいわれた相手を否定するような内容になってしまいますし、それをしたいわけではありません。

だから彼には、『自転車に乗るの、楽しい?』とだけ聞き、彼が自転車に乗る動機を確認する質問にしました。すると、彼は少しだけ時間を起きながら、『うん、たのしい。』とだけ。それとなく、“らしく”返してくれたので、安堵しました。ひとまず、我が家ではそれで良しとします。

彼にどんなふうに話をしようか、どんな話の持っていき方をすればいいのか、ただただ感情的に話すでも、論理的に話すでもなく、彼の様子を見て、ことばを選びながら話しかけていこうと、改めて思ったのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。「ことば」ってのは怖いものだからこそ、大切にしたいし、大事にしたいですね。すごく実感が湧いてきました。

ぼく:遠藤 涼介/Endo-san (@ryosuke_endo)

#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #前向きな空気の溢れるエリア にすべく活動中。




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